アカマイ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社は、7月12日から23日までの12日間、独自の配信サービス「FreeFlow」を使用してコンテンツの配信実験を実施。大容量コンテンツにアクセスが集中した場合でも、高速配信が行なえることを実証できたと発表した。

　これはインプレスのゲーム情報サイト「GAME Watch」に掲載された新作ソフト「新世紀エヴァンゲリオン 綾波育成計画（体験版）」のダウンロードサービスを、FreeFlowを使用して行なったもの。体験版は121MBの容量があり、GAME Watchに掲載した結果、総配信量1241GB、ユーザーアクセス数1万5584件、最大配信帯域87.21Mbpsものアクセスを記録した。

　こういった大容量のコンテンツにアクセスが集中した場合にでも、FreeFlowを使用することで安定した高速配信が実現できたという。

　FreeFlowサービスは、米アカマイ・テクノロジーズが世界中に設置したサーバーを使用してコンテンツを配信するサービス。ユーザーからコンテンツへのアクセスがあった場合、サーバー群の中から最適なサーバーを選択。加えてアカマイ独自のアルゴリズムによりアクセスが集中しているネットワークを回避、もっとも安定した配信経路を使用してコンテンツを配信するもの。

　アカマイによれば、今回の実験では日本国内だけで数百台のサーバーを使用。これにより、オリジナルのコンテンツを格納したWebサーバーの負荷を1/20に軽減することができたという。

□「新世紀エヴァンゲリオン 綾波育成計画」の体験版
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20010713/demo0713.htm
□アカマイ・テクノロジーズ・ジャパン
http://japan.akamai.com/index.html

（笠井 康伸）
2001/08/14 17:43