株式会社デジタルガレージは株式会社ページコムと提携し、ページコムのもつMacromedia Flashを使った画像処理・動画圧縮技術を利用して、ブロードバンドを視野に入れた動画広告事業の展開を図ると発表した。両社で協力してプロジェクトチームを発足し、ページコムが技術を担当、デジタルガレージではWeb広告、マーケティングを担当する。
ページコムが開発した技術は、Flash画像をインターレース方式にして、再生される画像のコマ数を間引くことで、テレビコマーシャルなどの動画像をFlash広告に移植するもの。たとえば、15秒/30フレームで放送されるテレビコマーシャル映像を元にして、ページコムでは、これをFlash画像約300枚、20フレームに抑えて250KB程度のファイルサイズに仕上げることができる。
データ量が少ないので、ブロードバンドでなくても表示が可能なうえ、特別なプラグインなどが必要がないことが特徴となっている。また、ナローバンドユーザーも含めた広告展開時には、30KB程度の予告編Flashを流している間に、バックグラウンドで本編のFlashを配信するなどの対策を行なうことで、ユーザーにストレスなく広告を視聴させることができるという。
同技術を使用したFlash広告は、デジタルガレージが運営するエンターテイメント情報サイト「WebNation」を通じて、映画「赤影」のコマーシャル配信を14日から開始している。
デジタルガレージでは、エキサイト株式会社のポータルサイト「Excite」において、10月より実証実験を開始、12月から本格的に動画広告配信ビジネスをスタートする予定だ。動画広告の配信サービスについては、ダブルクリック株式会社などと提携して、技術的な最終調整に入っているという。
□株式会社デジタルガレージ
http://www.garage.co.jp/
□株式会社ページコム
http://www.pagecom.co.jp/
□WebNation
http://www.webnation.co.jp/
□エキサイト株式会社
http://www.excite.co.jp/
(遠藤 剛)
2001/08/22 19:02
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