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セットトップボックスのメニュー画面 |
株式会社キュービー(旧スターディーエスエル)は、9月下旬からADSL回線を利用してレンタルビデオを配信する「レンタルビデオ・オンライン」の商用実験を開始する。これは、テレビにつなげる専用のセットトップボックス(STB)を設置、ユーザーはSTBからADSL回線を通じて、キュービーのサーバーにあるレンタルビデオを選択し、STBのHDDにデータを蓄積する。ダウンロードしたデータは視聴可能期間中、自由に映像を視聴できるというもの。
今回の試験サービスは11月からの本格サービス開始に向けて、一般ユーザーやコンテンツホルダーにシステムの市場性、利便性を広めることが狙い。本サービス開始までの約3カ月間、実験に参加する法人・個人のモニターユーザーを募集している。試験サービスの対象エリアは東京都港区と渋谷区の一部。
試験サービスでは、モニターユーザーに対して、ADSLモデム、スプリッタ、セットトップボックス(STB)を無料で貸し出す。配信される映像タイトルの料金は有料で、ユーザーは1泊2日350円、7泊8日400円と通常のレンタルビデオ店と同等の料金で配信を受けられる。試験期間中は約300本のタイトルを用意し、11月の本格サービス時には約1000タイトルからスタートさせる予定。
レンタルビデオ・オンラインの配信は、キュービーが独自に開発した配信プラットフォーム「MEDDS(Most Efficient Data Delivery System)」を利用しており、専用のSTBで認証・課金を行なうため、インターネットを利用したネットワークと異なりセキュリティレベルが高く、有料のコンテンツを集めやすいという。サーバーから配信されるコンテンツは、HDDを内蔵するSTBに蓄積され、MPEG4ベースで700~900kbpsで配信される。ストリーミングでの視聴のほか、蓄積後の視聴も可能で、レンタル時の設定に従って視聴できる時間が決まる仕組み。
11月の本サービス開始時には、DSL事業者である株式会社アッカ・ネットワークス、株式会社トーカイ・ブロードバンド・コミュニケーションズ、ライトネット株式会社、日本通信放送株式会社のADSL回線での提供を予定している。通常のパソコンと組み合わせてADSL回線を利用する場合は、ルーターを使い配線を切り分けて使用する予定。また、本サービスでは月1000円程度の価格帯でSTBをレンタルしていく。
□ニュースリリース
http://www.qb.com/ja/press/010904.html
□株式会社キュービー
http://www.qb.com/
(遠藤 剛)
2001/09/05 18:51
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