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SOBA事務局
Tel: 075-724-2834
Fax: 075-724-2834

　京都大学中島玲ニ教授の研究グループを中軸とする5大学の研究グループ(*)と、オムロン株式会社は、ブロードバンド時代のコミュニケーションのあり方に焦点をあてた産学協同の研究、開発プロジェクト「SOBA（ソーバ）」を発足した。

　SOBAはブロードバンド時代に向けた新しい概念のソフトウェアを中心に研究、開発するプロジェクト。次世代のコミュニケーションのあり方に焦点をあて、現在は動画の配信などの利用が中心で有効活用されているとは言えないブロードバンドの課題を解決し、その応用範囲を広げることを目的としている。

　プロジェクトでは、インターネット上にコミュニケーションの場となる共有空間を自由に作り出し、状況に応じてその形態も変化させるアプリケーションの開発が可能となる「SOBAフレームワーク」を研究、開発していく。

　「SOBAフレームワーク」は、現在Windowsプラットフォームで開発が進められておりα版の完成は来年3月の予定。非商用での利用についてはオープンソースとし、ライセンス形態などについては現在検討中。

　SOBAによると、開発プロセスをオープンにした従来にない試みのベンチャーを設立し「SOBAフレームワーク」の製品化、事業化を図る。また、市民がベンチャーの株主になることができる「小額株主制度」やモチベーションの高い研究者に自己実現の場を提供する「プロジェクト研究者公募制度」などを導入し、まったく新しいスタイルでの運営をめ指ざす。

*) 5大学の研究グループ
	京都大学	中島 玲　教授	数理解析研究所
	慶應義塾大学	萩野 達也教授	環境情報学部
	東京工業大学	柴山 悦哉教授	数理、計算科学専攻科
	東京大学	米澤 明憲教授	理学部、情報科学科
	早稲田大学	二村 良彦教授	理工学部、情報学科

「SOBAフレームワーク」で開発される電子行政サービス対応アプリケーション（イメージ）。市民は1つの共有空間に参加することで、複数の行政サービスを受けることができる

□SOBA PROJECT
http://www.soba-project.org/
□オムロン株式会社
http://www.omron.co.jp/

（水倉 正俊）
2001/09/05 14:10