NTT東日本およびNTT西日本は、DSL接続サービスの申し込み者に対して、DSL事業者に代わって申し込み確認作業を行なう個別協定を締結するための認可申請を行なった。

　DSL接続サービスのうち、加入者電話と共有する「タイプ１」の場合、なりすましなどを防止するために加入者名義とDSL申込者が同一であることを条件としてサービス提供している。NTT以外のDSL事業者のDSLサービスを申し込んだ場合にもこれは同様で、その場合、名義が一致しなかった場合にはNTTからDSL事業者へ、名義の不一致を連絡し、DSL事業者が申し込み者に連絡して、加入回線の名義にして改めて申し込みしてもらう形になっている。

　このため、DSL事業者からNTTに、申し込み者の確認や連絡を代行してほしいという声があり、NTT東西で非営利部門において申し込み確認作業を行なうことを提案、その協議が整ったことから認可申請を行なったという。NTTでは認可を得た後、他事業者からの個別の要望に基づき、速やかに提供を開始したいととしている。

　NTTで名義の確認や不一致の場合の連絡などを代行することで、他事業者によるDSLサービスの提供がより迅速に行なえるようになる。なお、NTTがDSL事業社から委託されて代行する費用などは、NTTと各事業者の間で取り決められDSL事業者が負担。DSLサービスを申し込むユーザーに請求されることはない。

□ニュースリリース（NTT東日本）
http://www.ntt-east.co.jp/release/0109/010906b.html

（工藤ひろえ）
2001/09/06 19:03