Norton Internet Security 2002

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Norton Internet Security 2002のインターネットアクセス制御の設定画面

　株式会社シマンテックは10月5日から、個人向けのセキュリティ・ユーティリティ製品ラインアップを一新、新たにWindows XPに対応し、機能強化を図った5製品を販売する。ブロードバンド時代のセキュリティソフトウェアとして、Norton Internet Security 2002、Norton AntiVirus 2002、Norton Personal Firewall 2002を、ユーティリティとしてNorton SystemWorks 2002、Norton Utilities 2002を提供する。

　ウイルス対策ソフトのNorton AntiVirus 2002（以下、NAV）は、新たにユーザーのパソコン作業を中断することなく自動的にウイルスを削除する、バックグラウンド・ウイルス削除機能を追加した。また、メール添付型のウイルス対策として、これまで受信メールのみのウイルススキャンであったものに送信するメールのチェックも行なう「迷惑メールチェック機能」が追加されている。さらに、VBSやJavaスプリクトで作成されたワームの動作を検知して、ウイルス定義ファイルがない場合でもワームの検知を行なうスクリプト遮断機能を備えた。これらの機能強化のほかに、操作性の向上も図り、Windowsのエクスプローラーとの統合を実施、ツールバーからのウイルス対策、スキャンなどの操作を可能としている。従来からの自動LiveUpdate機能や、SmartScan機能なども引き継がれている。価格は6800円。

　パーソナルファイアウォールのNorton Personal Firewall 2002（以下、NPF）は、氏名、電子メールアドレス、銀行口座やクレジットカード情報などの保護したい個人情報を設定することで、うっかり外部に流出してしまうことを防止する秘密情報保護機能を追加した。また、ローカルネットワークで接続しているパソコンを自動検出し、「信頼できるゾーン」として簡単にアクセス許可設定ができるウィザードを追加した。従来からのファイアウォール規則を設定するインターネットアクセス制御機能、インターネットゾーンでの「信頼できるもの」「信頼できないもの」の切り分けによるネットワークコンピュータ名やネットワークアドレスの設定機能なども引き継いでいる。価格は6800円。

　Norton Internet Security 2002（以下、NIS）は、NAVとNPFをセットにしたセキュリティ総合対策ソフト。NAV、NPFの機能を併せ持ったうえに、マルチアカウントが利用できるWindows XPにおいて、ユーザーごとにアクセスできるWebサイトを指定する保護者機能を追加している。また、広告ブロックとして、バナー広告、ポップアップウィンドウなどを表示させなくする機能も追加された。価格は9800円。

シマンテック・成田明彦社長

　シマンテックの成田明彦社長は、「Yahoo! BBが引き金となって、日本のブロードバンド環境も低料金となり、いよいよ常時接続環境が一般的になってきた。シマンテックでは、ブロードバンド時代のセキュリティ対策として、ノートンインターネットセキュリティを昨年10月に発売し、今年6月に機能強化した製品を投入したが予想以上の反響となっている。本日発表するのは、ブロードバンド時代の本格仕様の製品。従来はセキュリティウイルス対策などが主流だったが、常時接続環境ではハッカー対策なども必要になる。今後、ネットユーザー、ウイルス、ハッカー対策など、ネットワークの脆弱な面を補うための、あらゆる脅威に対して製品、サポート両面から対策を行なっていく」と語った。

□ニュースリリース
http://www.symantec.co.jp/region/jp/news/year01/010918.html
□株式会社シマンテック
http://www.symantec.co.jp

（遠藤　剛）
2001/09/18 16:01