Broadband Watch logo
最新ニュース
【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
【Click Here!】
NTT西日本、無線を使用した公衆インターネット接続サービス

 NTT西日本は、無線を使用した公衆インターネット接続サービス「フレッツ・スポットアクセス」の実証実験を10月22日から2002年1月31日まで実施する。料金は無料だが、NTT西日本のフレッツユーザーであり、大阪府内に在住もしくは通勤・通学している人が対象となる。

 実験に参加できるモニターは1000名。NTT西日本のWebサイトで9月27日より募集を開始する。

 フレッツ・スポットアクセスは、駅やホテル、飲食店などに設置した無線のアクセスポイントを使用してインターネット接続サービスを提供する。通信規格にはIEEE802.11bを使用、最大で11Mbpsの通信速度を発揮する。アクセスポイントからは光ファイバを使用してNTTの地域IP網に接続している。

 対応ISPは、@nifty、BIGLOBE、Panasonic Hi-HOなど13社。ユーザーは、フレッツ・ADSLやBフレッツなどNTT西日本のフレッツシリーズと、今回実証実験に対応するISPの両方と契約している必要がある。なお、フレッツ・スポットアクセス用のオプション料金は不要。ユーザーIDやパスワードは、専用のものを発行するISPと、すでにフレッツシリーズで利用中のものをそのまま利用できるISPがある。

 今回の実証実験は、セキュリティや無線の回線品質、利用シーンなどの検証が目的で、実験終了後は来春以降をメドに本サービスの提供を検討する。なお、フレッツ・ADSLやBフレッツと同等のアクセスサービスとして提供するか、フレッツシリーズのオプションサービスとして提供するかは現時点では未定。NTT西日本によれば、モニターの反応を見て提供形態や料金などを決めていきたいという。

 実験エリアは大阪梅田、心斎橋、日本橋などの10カ所。キンコーズ・ジャパンや新阪急ホテル、阪急電鉄、ホテル阪急インターナショナル、ロッテリアが基地局の提供スペースを提供している。各エリアには、想定されるユーザー数に応じて複数の基地局を設置する。また、実験期間中にも順次エリアを拡大していく計画だ。

 セキュリティ面の検証を行なうため、IEEE802.11bのほかにIEEE802.1xも使用する。前者は無線LANカードに割り当てられたMACアドレスによる認証を行なうのに対し、後者ではMACアドレス、ユーザーID、パスワードによる認証を行なう。

 無線LANカードは、自分のものを使用できるほか、NTTから貸与を受けることもできる。利用できるのは、メルコやアイ・オー・データ機器などが市販している一般的なもの。なお、無線LANカードを装着できるノートPCはモニターが用意しなければならない。


□ニュースリリース
http://www.ntt-west.co.jp/news/0109/010927a.html
□フレッツ・スポットアクセス
http://www.ntt-west.co.jp/spot/
□NTT西日本
http://www.ntt-west.co.jp/

笠井 康伸
2001/09/27 18:16

Broadband Watch ホームページ
Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.