チャットを行なう岩井俊二監督

　ヤフー株式会社は、映画監督の岩井俊二氏を招いて動画ライブ中継を組み合わせたチャットイベントを開催した。4台のカメラを使用し、スタジオ内に設置した2台のPCでリアルタイムエンコーディング。データをヤフーのストリーミングサーバーに転送し、ここから多数のユーザーに配信を行なった。

　チャットイベントが行なわれたのは9月27日、23時30分から約1時間。渋谷のQ-Front 5階にある「E-Style」と名付けられたイベントフロアに簡単なステージを設置。岩井監督は2台のノートPCを使用して、Yahoo!チャットに設けられたチャットルームで多数のユーザーと言葉を交わしていた。

　E-Styleには、照明や撮影設備のほかにインターネットの回線が敷設されており、さまざまなストリーミング配信が行なわれている。今回のライブ中継は、複数台のカメラで撮影した画像を、シーンに応じて切り換えたり合成したりする本格的なもの。エンコーディングにはWindows Media Encorderを使用。2台のPCを使用しており、それぞれで300kbpsと56kbpsのストリーミングデータを作成し、ヤフーのサーバーに転送していた。

　チャットへの参加者は、最大同時参加者が約770名、ユニークユーザー数が約2100名、のべ参加者が約3800名だった。なお、参加者からの質問総数は約3900問。

チャットが行なわれたスタジオ	中継用の機材。ここでカメラの切り替えや画像の合成を行なう	エンコーディング用のPC。真ん中がのPCが300Kbps用、右が56Kbps用
エンコーディング画面。Windows Media Encorderが使われていた	ライブ中継を組み合わせたチャットでは、活発なやりとりが行なわれていた	チャットの模様はQ-Frontの外壁に設置された巨大スクリーンにも映し出された

□「Yahoo!チャット」で岩井俊ニ監督のチャットイベント
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/09/26/yahoocha.htm

（笠井 康伸）
2001/09/28 11:54