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NTT東西、DSL事業者とAnnexH規格の相互接続に関する認可申請


 NTT西日本およびNTT東日本は、総務大臣に対してAnnexH方式におけるDSL事業者との相互接続(MDF接続)に関する個別協定を結ぶための認可申請を総務省に対して行なった。

 DSL事業者からAnnexH方式の接続要望があったことを受けて申請したもの。AnnexHは、上り下りがともに1.5Mbpsの双方向対称伝送を行なうDSL通信規格(ITU-T勧告G992.1)。現在、社団法人電信電話技術委員会(TTC)で「メタリック加入者線伝送システムのスペクトル管理」についての標準化作業を行なっており、これを受けてNTT東西が接続約款を変更するまでの一定期間に限定して、DSL事業者と個別協定を結ぶことでAnnexH方式のMDF接続を提供することを目的としている。NTTではAnnexH回線は、AnnexAおよびAnnexC、ISDN回線と同一カッド内には収容しないという条件で提供する。

 TTCで行なっている、メタリック加入者線伝送システムのスペクトル管理標準化作業は、DSL伝送において、同一カッド内や同一ケーブル内に収容された回線によるノイズの影響を抑えるために、NTTやDSL事業者らが参加して業界標準のルール作りを目指すもの。なお、カッドとは、メタリックケーブルの基本単位で、2本1対の銅線を2組よりあわせたもの。これをひとつの単位として、1本のケーブル内に複数カッドを収容して電柱などを利用した配線を行なっている。ISDNや加入者回線、ADSL回線で家庭内に引かれている回線は2本1対の銅線のため、1回線だけ引いている場合には必ず他の回線と同一カッド内に収容されていることになる。同一カッド内に、ISDN回線とDSL回線が同居したり、規格の違うDSL回線が同居した場合に、DSL伝送ではノイズの影響を受けやすいため、サービス品質をある程度確保するために事業者間で一定のルール作りが急がれている。

 


□ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0110/011001c.html
□社団法人電信電話技術委員会(TTC)
http://www.ttc.or.jp/
□関連記事:アッカ、上り下りともに最大1.5MbpsのSDSLサービスを9月より提供開始
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/07/23/acca.htm

工藤ひろえ
2001/10/02 15:13

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