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松下電器が参考出品していたデジタルネットワークゲートウェイ |
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松下電器産業株式会社は、一般家庭向けのデジタルネットワークゲートウェイを参考出品した。さまざまなプロトコルを処理できるサーバー機能とルータを合体させたような製品で、Bフレッツなどにも十分に対応できる高い処理性能を持つ。製品発表は11月、予想実売価格は15万円程度を見込んでいる。
松下によれば、製品はあくまで一般家庭向け。もっとも製品が持つ機能や処理性能、価格を考えると、初代機はハイエンドユーザーをターゲットにしたものになるという。
CPUにPowerPC 200MHzを搭載しており、WAN-LAN間のスループットはコンシューマ向けとしては群を抜いたものになる。現在の市販されているルータの場合、最近の製品では7、8Mbpsが主流。高性能をウリにしたマイクロ総研のNetGenesis OPTでも30Mbps程度だが、今回展示された製品は、これらをはるかに上回る。
PPPoEやパケットフィルタリング、IPsecなどに対応しており、ルータとしての基本機能は備えている。
写真ではわかりにくいが製品のサイズ(W×D×H)は150×120×100mm、重量約1kgと小型で、インターフェイスもWAN、LAN用に10BASE-T/100BASE-TXポート(計2つ)、PCカードスロット×1、シリアルポート×1と必要最小限に抑えた。
もっとも内部ではLinuxが稼働しており、サーバー用にメモリ64MB、HDD 10GBを備える。PCカードスロットに無線LANカードやPHSカードを装着することもできる。いずれもLAN側の接続用に使用する。
内蔵するサーバー機能はDNS、Web、RAS、DHCP、メールなどをサポートしている。ファイルサーバーとして利用することも可能だ。
本体背面には乾電池ボックスがあり、停電時には自動的にシャットダウンする。
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本体の向かって左側面にはPCカードスロットやイーサネットポート、シリアルポートが並ぶ |
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右側面にあるLEDはネットワークやHDDアクセスなど本体の動作状態を表わす |
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背面には乾電池ボックスがある。停電時は、乾電池でシャットダウン処理を自動実行する |
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(笠井 康伸)
2001/10/02 18:48
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