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DVDクオリティのストリーミングコンテンツが表示できるFTTH対応のSTB |
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ストリーミングコンテンツやEPG(電子番組表)をPCを介さずにTVに表示できる、ブロードバンド対応のSTBが松下ブースに展示されていた。VoIP機能を付加したものなどもあり、松下電器のブロードバンド家電への積極的な取り組みが伺える。
いずれの製品も参考出品で、製品化の時期や価格などは未定。スペックなども、製品化の段階で変更される可能性があるという。
側面に「FTTH」と書かれたグリーンのボックスは、10MbpsのMPEG画像をリアルタイムでデコード、TVに表示できる。松下によれば、映像はDVDクラスのクオリティでかなりきれいなものを表示できるという。回線にはFTTHを想定しており、内蔵するJavaやSDメモリカードによりEPGから選んだ番組を表示させたり、さまざまなサービスを利用したりといったことが可能だ。
展示はモックアップだったものの、その隣では似たコンセプトのADSL対応のSTBが置かれていた。こちらは実際に動作しており、リモコンでストリーミングコンテンツの選択や再生といったデモを行なっていた。
電話の受話器が左側に付いたSTBは、VoIPを利用して通話ができる。操作はタッチパネルで行なう。
これらの製品を利用するためにはサービス面の標準化が必要。たとえば、コンテンツの形式や配信サーバーの選択、EPGのデータ形式、さまざまな方式・サービスが乱立しているVoIPなどは、現時点では地上波や衛星放送、電話のように簡単に利用することはできない。STBの開発でも、この点が解決しなければ製品化は難しい。松下によれば、ハードの開発とともに、こういったソフト(サービス)面でのルール作りも進めていきたいという。
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ADSL対応のSTBは実際に動作していた |
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VoIPで通話ができる。操作はタッチパネルが主体 |
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(笠井 康伸)
2001/10/03 18:24
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