NTT東日本は、フレッツ・ADSLに現在提供しているG.lite AnnexC規格を採用した最大下り1.5Mbps、上り512kbpsの接続サービスよりも高スループットなメニューを検討していることを明らかにした。具体的な速度や通信規格は不明だが、G.dmt AnnexC規格で最大下り8Mbpsの接続サービスを投入するものと思われる。
10月22日付の日刊工業新聞は、NTT東日本が8MbpsのADSL接続サービスを年内に投入すると報じていた。月額料金は1.5Mbpsより200円から300円ほど高めに設定、加えて1.5Mbpsサービスの再々値下げを実施するといった内容だ。
この報道についてNTT東日本は、高スループットメニューを検討していることは明らかにしたものの、具体的な時期や価格などは現時点では決まっていないという。また、料金の引き下げについては、すでに利益を出せるギリギリの水準まで引き下げており、再々値下げは難しいとの見解を示した。
もっとも、ADSL接続サービスで利用する通信機器などは値を下げており、シェアを確保することで利益が出せる場合には価格の再検討もあり得ると、値下げ自体に含みを持たせた発言もあった。現時点では再々値下げは避けたいものの、競合他社の動向次第では検討もやむを得ないというのが本音のようだ。
□フレッツ・ADSL公式サイト
http://www.ntt-east.co.jp/flets/adsl/
□NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/
(笠井 康伸)
2001/10/22 13:17
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