伊藤忠テクノサイエンス(CTC)は、米シーベル社のカスタマーサービスアプリケーション「Siebel eBusiness Applications」に、ソフトフロントが提供する「KISARA」のVoIP(Voice Over Internet Protocol)システムを追加するVoIPソリューション、「KISARA for Siebel」の販売を法人向けに開始する。製品の出荷開始は2001年1月の予定。
CTCによると、VoIPシステム「KISARA」での音声データ変換にかかる時間は0.8秒で、他社を含めた従来技術と比較し4倍以上高速だという。これにより、インターネット経由の通話機能を利用したWeb経由のカスタマーにも、電話カスタマーに近い音質でサービスを提供することが可能になるとのこと。
また「KISARA for Siebel」は、コールセンター側のオペレーターとカスタマーが同じWeb画面やファイルを共有できる「Webコラボレーション」機能も搭載している。カスタマーはオペレーターによるリアルタイムでの入力サポートや、資料配信などのサポートサービスを受けることができる。
このほか、CTCの取扱製品である「Genesys T-Server/PBX」「AVAYA DEFINITY/H.323ゲートウェイ」「AVAYA IP Media Processor」などのPBXと組み合わせて導入することで、加入回線とVoIPの併用をするシステムを構築できる。この場合、例えばコールセンターのオペレーターが、加入回線からとVoIPからのコールを、同一端末で受けるといったシステムが構築可能となる。
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コールセンターの構築イメージ。カスタマーはインターネットと加入電話を介したサービスを受けることが可能。コールセンター側のオペレーターとカスタマーが同じWeb画面やファイルを共有することもできる
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□ニュースリリース
http://www.softfront.co.jp/pub/press/KISARA/CTC1024.html
□米シーベル社
http://www.siebel.com/
□CTC
http://www.ctc-g.co.jp/
□ソフトフロント
http://www.softfront.co.jp/ja/
(水倉 正俊)
2001/10/25 16:21
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