リクロスは10月25日、リッチメディアコンテンツを配信するWebプロダクションなどをターゲットとした、コンテンツ作成・配信支援ソフトウェア「LiShell」をリリースし、同時にコンテンツ配信のための、ホスティングサービスも開始した。
「LiShell」は、インターネット上でストリーミング動画やサウンド、テキスト、フラッシュといったメディアコンテンツを、自由度の高いレイアウトを施し配信することを可能とするソフトウェア。
コンテンツの配信には、リリースと同時に開始された「LiShellホスティングサービス」を利用する。コンテンツを視聴するユーザーは、「LiShell」コンテンツを視聴するための独自アプリケーション「LiShellランタイム」を利用し、各コンテンツを視聴する形となる。「LiShellランタイム」は、コンテンツに初めてアクセスする際に自動的にダウンロードされる。ただし、ストリーミングコンテンツに関しては、Windows Media Player 7.1やQuickTime 5.02以上が別途必要となっている。
コンテンツ管理者は、専用FTPソフトウェアでファイルをアップロードする。なお、コンテンツを構成する素材は、独立した外部ファイルとして管理されるため、レイアウトなどのフレームワークを再利用が容易となっている。
「LiShell」の対応OSはWindows ME/98/2000とMacOS 8.6以上。「LiShellランタイム」についても同様で、WindowsプラットフォームとMacintoshプラットフォームの両方の視聴者に、コンテンツを配信することができる。
リクロスでは「LiShell」は、同一のロジックで多くのコンテンツを生成する場合や、内容が頻繁に更新されるコンテンツに特に適しているとしている。例えば、e-LearningやEC、エンターテイメント情報の配信、リッチコンテンツを用いたFAQ作成などに威力を発揮するとしており、すでに「京都大学大学院」などが導入を決定しているとのこと。
なお、現在は「LiShellホスティングサービス」を利用したコンテンツ配信のみをサポートしているが、来春を目処にクライアントが保有するサーバー上での「LiShell」の利用もサポートする予定だという。
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「LiShell」でのコンテンツ配信と管理イメージ
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□製品情報
http://www.lishell.com/
□リクロス
http://www.licross.co.jp/
(水倉 正俊)
2001/10/25 19:26
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