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IIJ、IPv6/IPv4両対応の商用接続サービス


 IIJは、11月1日よりIPv6とIPv4の両方を利用できるインターネット専用線サービス「IPv6/IPv4デュアルスタックサービス」を開始する。サービス提供地域は、東京と札幌から開始し、順次大阪、名古屋、福岡などに拡大する予定。

 同サービスは、IPv6とIPv4の両方のパケットを通信できる専用線接続サービス。これまでのサービスでは、IPv4用とIPv6用で別回線を用意する必要があったが、同サービスではデュアルスタック技術により1本の回線で両方の通信に対応できる。

 サービスには4種類のプランが用意される。1.5Mbpsの回線を使うサービスでは、IPv4のアドレスが14個与えられるプランは月額16万7000円、IPv4のアドレスが6個与えられるプランは月額11万7000円となっている。いずれも初期費用5万円と各種工事費・登録費が必要で、IPv6のアドレスは約10の24乗個(1兆の1兆倍)与えられる。

 128kbpsのプランは月額4万5000円、64kbpsのプランは月額3万8000円で、いずれも初期費用4万円と各種工事費・登録費が必要で、IPv4のアドレスは6個、IPv6のアドレスは10の24乗個与えられる。

 なお、1.5Mbpsのプランは「IIJ T1スタンダード」と、128kbpsと64kbpsのプランは「IIJエコノミーサービス」と利用する回線や料金などは同じとなっている。ただし、これらのサービスからデュアルスタックサービスに移行するには、一度サービスを解約し、新たにデュアルスタックサービスに申し込む必要がある。

 デュアルスタックサービスがT1スタンダードやエコノミーサービスと同じ料金で提供されることについて、IIJでは「IPv6の利用促進的な意味合いもある」としている。デュアルスタックサービスでは回線の速度などを保証する「SLA」(サービス品質保証精度)がないが、これは従来のSLAはIPv4ネットワーク向けのもので、IPv6ネットワークの評価がまだできないためだという。

 IPv6のネットワークを利用するには、ユーザー側でIPv6対応のルータを用意する必要がある。今後IIJでは、IPv6に対応したルータを提供する予定だが、料金や開始時期については未定となっている。


□ニュースリリース
http://www.iij.ad.jp/pressrelease/2001/ipv6v4dualstack.html
□IIJ
http://www.iij.ad.jp/index-j.html

白根 雅彦
2001/10/29 18:36

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