ナショナル セミコンダクター ジャパンは、７月に開催されたワイヤレス技術専門の展示会「Expo Comm Wireless Japan 2001」の同社のブースで行なった、ワイヤレス技術に関する来場者の意識・期待度調査のアンケート結果を発表した。

　アンケートの回収数は1156件で、設計・開発エンジニアが43.3％を占め、ワイヤレス関連企業や参入を検討している企業に勤務する人が60％強と、比較的技術に詳しい人を対象に調査が行なわれている。

　アンケートでは「DCT（デジタルコードレス電話）」「Bluetooth」「HomeRF2.0」「5GHzワイヤレスLAN」の４つのワイヤレスソリューションの期待度が調査された。このうち「非常に期待」と回答した人は、Bluetoothが40.2％、5GHzワイヤレスLANが35.3％、HomeRF2.0が15.7％、DCTが8.6％と、Bluetoothと5GHzワイヤレスLANに期待が集中している結果となった。

　同時に行なわれた実用化時期については、Bluetoothが2002年までに実用化すると考えている人が80％を越えているのに対して、5GHzワイヤレスLANが2002年までに実用化すると考えている人は40％強にとどまるなど、Bluetoothの方が先に実用化される、と考える人が多いという結果になった。

　ワイヤレスソリューションの用途として期待しているアプリケーションについては、携帯電話と答えた人が61.8％、PDAと答えた人が56.3％となっていて、モバイル機器への期待が３位のインターネット接続機器の34.6％を大きく上回る結果となった。

□ナショナル セミコンダクター ジャパン
http://www.national.com/JPN/

（白根 雅彦）
2001/10/29 18:37