ウイルス対策ベンダーのシマンテックとトレンドマイクロは、Microsoft IIS WebサーバーとWindowsベースのクライアントPCの両方に感染するワームW32.Nimda.A@mm(Nimda.A)の亜種、W32.Nimda.E@mm(Nimda.E)を駆除するツールの無償提供を開始した。
Nimda.Eの基本的な動作はMimda.Aと同様で、メールの添付ファイル、ネットワーク共有ドライブ、セキュリティパッチをあてていないIISで提供されるWebサイトといった、多数の感染経路をもつワームとなっており、10月31日までにシマンテックに34件、トレンドマイクロに14件の感染被害報告があったという。
Nimda.Aとの違いは、メールの添付ファイル名が「sample.exe(Nimda.Aではreadme.exe)」に、感染したコンピュータに作成されるDLLファイル名が「httpodbc.dll(Nimda.Aではadmin.dll)」に、WindowsのシステムフォルダにNimda自身をコピーする際のファイル名が「csrss.exe(Nimda.Aではmmc.exe)」にそれぞれ変更されている点。これまで、ファイル名を利用した検索などで、Nimdaへの感染を判断していたユーザーは注意が必要となる。
駆除ツールは、シマンテックとトレンドマイクロのWebサイトから無償でダウンロードして利用できる。両社はすでに、Nimda.Eに対応したパターンファイルを公開しており、ユーザーに対して、早急なパターンファイルのアップデートを推奨している。
□Nimda.E駆除ツール(シマンテック)
http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/data/w/w32.nimda.e%40mm.removal.tool.html
□Nimda.E駆除ツール(トレンドマイクロ)
http://www.trendmicro.co.jp/nimda/tool.asp
□関連記事「感染力の強い新種のワーム「W32.Nimda.A@mm」に注意」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/09/19/nimda.htm
□シマンテック
http://www.symantec.com/region/jp/
□トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.co.jp/
(水倉 正俊)
2001/10/31 19:15
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