NTT東日本では、2000年5月から提供してきた、NTTの保有するネットワークを利用し広域LANを構築するサービス「ワイドLANサービス」に、より高速な通信速度や帯域保証などのメニューを加えた「スーパーワイドLANサービス」を提供すると発表した。サービス開始は2002年3月からの予定。
「スーパーワイドLANサービス」は、「ワイドLANサービス」と同様に、ユーザーが利用する複数の拠点を結ぶ広域なイーサネットLANを構築可能なサービス。ユーザーの拠点とNTT収容局を結ぶアクセス回線に、最大通信速度100Mbpsのメニューが追加されたほか、NTT収容局とNTT中継ビル間や、NTT中継ビル同士を結ぶ中継回線に100Mbps、1Gbpsの2つのメニューが追加された(従来はともに10Mbpsのみ)。
また、それぞれを組み合わせたネットワークを、ベストエフォート型で利用するか、帯域を保証するギャランティ型で利用するかも選択できるようになっている。サービス開始当初の提供エリアは東京23区の一部とされているが、これ以外のエリアについても、ユーザーの需要に応じて柔軟に対応していくという。
月額料金は、回線終端装置使用料、アクセス回線使用料、収容ビル装置使用料、収容局と中継ビル間の中継回線使用料、中継ビル装置使用料、中継ビル間の中継回線使用料の合算となり、例えば、アクセス回線と中継回線に100Mbpsでベストエフォート型の回線を利用する場合の基本額は44万8600円となる。スーパーワイドLANサービス」の開始に伴い、既存の「ワイドLANサービス」の値下げも実施される。
NTTでは、「スーパーワイドLANサービス」により、回線形態を複数から選択可能となり、ユーザーは利用形態にあわせた広域LANを構築できる。また、ユーザーからの申告や拠点の増加など、予想されるトラフィックに応じてアクセス回線、中継回線の帯域を変更可能であるなど、優れたスケーラビリティを備えたサービスになっているとしている。
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「スーパーワイドLANサービス」利用イメージ |
■「スーパーワイドLANサービス」料金表
区分
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単位
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月額料金
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10Mbps
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100Mbps
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1Gbps
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回線終端装置使用料
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1装置ごとに
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1,200円
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4,000円
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アクセス回線使用料
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1アクセス回線ごとに
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11,000円
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14,600円
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-
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アクセス回線使用料
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基本額
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1装置ごとに
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146,000円
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加算額
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32アクセスまでごとに
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6,000円
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中継回線使用料(収容局と中継ビル間)
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1中継回線ごとに
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84,200円
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100,000円
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241,000円
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中継ビル装置使用料
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1装置ごとに
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39,000円
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中継回線使用料(中継ビル間)
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基本額
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1中継回線ごとに
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129,000円
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145,000円
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331,000円
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加算額
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中継回線距離1kmまでごとに
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6,600円
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13,200円
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中継回線距離10kmを超え10kmまでごとに
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51,000円
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50,000円
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中継回線距離20kmを超え20kmまでごとに
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-
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-
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184,000円
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□ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0111/011105.html
□ワイドLANサービス
http://www.ntt-east.co.jp/widelan/jirei/index.html
□「スーパーワイドLANサービス」月額料金
http://www.ntt-east.co.jp/release/0111/011105_1.html
□NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/
(水倉 正俊)
2001/11/05 21:25
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