NTT東日本とNTT西日本は、フレッツユーザーを対象としたコンテンツの配信ビジネスを行なうための環境を設置。コンテンツ業者向けに提供すると発表した。NTT東日本の場合、もっとも安い5GBまでのコンテンツを登録するのにかかる料金は月額14万8000円。
NTTのフレッツシリーズは、都道府県単位に設置した地域IP網と呼ばれるネットワークをベースに構築されている。ユーザー宅から地域IP網までは、フレッツ・ADSLではADSL回線、Bフレッツでは光ファイバを使用して接続する。さらにインターネット接続事業者(ISP)が、自社のネットワークと地域IP網を接続することで、フレッツシリーズを使用しているユーザーはインターネットを利用できる。
今回、NTTが発表したコンテンツ配信環境は、地域IP網に直結したコンテンツの配信サーバーと、コンテンツを利用するユーザーからの料金徴収などの仕組だ。
地域IP網に配信サーバーを直結することで、利用できるのはフレッツシリーズを特定地域で利用しているユーザーに限られるが、その半面、ユーザーに対し安定したコンテンツ配信を行なうことができる。
コンテンツ配信の対象となるのは、NTT東日本では東京都(町田市および稲城市の一部を除く)、NTT西日本では大阪府のフレッツユーザー。利用するには事前の申し込みが必要で、申し込みの受付は11月26日から開始する。具体的な方法などは、フレッツの公式ページでアナウンスするという。
コンテンツを配信する業者は、容量ごとに設定されている月額料金と月額基本料、工事費などをNTTに支払う。料金体系はNTT東日本とNTT西日本で異なるが、NTT東日本の場合では5GBで14万8000円、10GBで20万8000円、月額基本料は5000円。工事費は新設工事が9000円など。また、このほかに有料コンテンツの回収代行手数料として情報料(コンテンツの視聴料金など)の9%をNTT東日本に支払わなければならない。
□ニュースリリース(NTT東日本)
http://www.ntt-east.co.jp/release/0111/011107a.html
□ニュースリリース(NTT西日本)
http://www.ntt-west.co.jp/news/0111/011107_3.html
□フレッツ公式サイト(NTT東日本)
http://www.ntt-east.co.jp/flets/
□フレッツ公式サイト(NTT東日本)
http://www.ntt-west.co.jp/flets/
(笠井 康伸)
2001/11/08 21:20
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