ソニーは、ユーザーが手軽にコンテンツやサービスを利用できるホームネットワーク関連技術の開発で、AOLタイムワーナーと戦略的に協力していくことで基本合意に達したと発表した。ブロードバンド対応のホームネットワークゲートウェイ機器やネットワーク対応AV機器に適したWebブラウザなどを共同で開発する。
ブロードバンドやホームネットワークとTVやオーディオ機器を結びつけることで、さまざまなオンラインサービスをユーザーが手軽に楽しめるようにするのが両社共通のビジョン。このビジョンに向けて、次のような取り組みを両社が共同で行なっていく。
- ネットワークゲートウェイ機器関連の技術開発
家庭内のAV機器やPCとインターネットを接続するゲートウェイの技術開発を行なう。ゲートウェイでは、著作権保護を前提としてコンテンツ類をゲートウェイなどに蓄積、複数のPCやAV機器からアクセスできるようにする。
- AV機器に対応したWebブラウザの開発
ネットワーク対応のAV機器で機能するWebブラウザを開発する。開発したブラウザはソニーやAOL以外でも利用できるようにしていく計画。
- ネットワーク対応機器に対しAOLがアクセスサービスを提供
米国では、アクセスラインの1つとしてAOLのネットワークを使用する。これにより、AV機器からPC同様にネットワークサービスを利用することができるようになる。なお、日本での対応は現時点では明らかにされていない。
このほかにも、現在米国で開催されているCOMDEXのキーノートスピーチで、ソニーの安藤社長が、機器同士を近づけるだけで互いを認識できる「FEEL(仮称)」と呼ばれるユーザーインターフェイス技術や、ネットワーク対応TV、腕時計型携帯端末の試作機などを公開している。
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200111/01-1113b/
□ソニー
http://www.sony.co.jp/
□AOLタイムワーナー(英語)
http://www.aoltimewarner.com/
(笠井 康伸)
2001/11/13 12:08
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