プラネックスコミュニケーションズは、WAN-LAN間の実効スループットが90Mbpsのルータ「ZIMA FX」を発表した。発売開始は11月中旬の予定、価格はオープンプライスだが同社のWeb通販サイト「PCI Direct」での販売価格は49万8000円。
【UPDATE】
通販以外の販売は、システムインテグレータ(SI)業者が中心となる。実売価格はSI業者の設定次第だが、40万円代半ば、場合によっては40万を切るケースも考えられるという。
ZIMA FXは、CISCOなどのハイエンドルータと低価格ルータの間に位置する製品で、NTTのBフレッツや有線ブロードネットワークスのHome100/Office100など、光ファイバを使用した100Mbpsクラスの高速回線での利用を想定して開発された。低価格ルータのほとんどがCPUにRISCチップを搭載しているのに対し、400MHz駆動のCISCチップを搭載することで、ルーティング速度はNetPrefによる実測値で90Mbpsを実現した。
Bフレッツのベーシックタイプやビジネスタイプのように実効スループットが40Mbpsを超える回線では、2~3万円台の低価格ルータではルーティング処理が追いつかなかった。メーカーの公称スループットが30Mbpsを超えている製品でも、PPPoEやパケットフィルタリング、NATなどを有効にすると20Mbps前後しか出ないケースが多く、高速回線をフルに活用できなかったという。
【UPDATE】
インターフェイスはWAN、LAN用にそれぞれ10BASE-T/100BASE-TX×1ポートを搭載している。PPPoEやさまざまなフィルタリング機能を備えるほか、低価格ルータと同様にWebブラウザで各種の設定を行なうこともできる。ルータの設定では、CISCOライクなコマンド設定も可能だ。
インターネットで公開するサーバーなどを設置できるDMZ機能をハードウェアでサポートしており、専用ポートも用意されている。もっとも、標準のファームウェアではハードウェアDMZをサポートしておらず、オプションで対応ファームウェアを購入しなければ使用できない。
本体サイズ(幅×奥×高)は445.5×312×44.4mmの1Uラックマウントタイプ、重量は4.4kg、省電力80W。
□プラネックスコミュニケーションズ
http://www.planex.co.jp/
(笠井 康伸)
2001/11/14 00:01
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