アメリカの調査会社、カーナーズ・インスタットは、同社のレポート「世界のビジネス向けDSL市場調査: 急成長の前夜」の中でDSLビジネス市場が今後5年間に大きな収益をあげる態勢にあるとした。高速DSLソリューションが既存のT1やISDNバックボーンに取って変わるとも予測している。

　設置ベースでは世界のDSL加入者市場のわずか16％にすぎない事業用DSLサービスが、世界全体のDSL収益の85％を占めるようになると予測。2005年までに世界中のDSL加入者全体で360億ドルを超える利益を生みだし、そのうちの58％にあたる210億ドルが事業用DSL加入者からの収益となる。そして、事業用DSL加入者数は2001年末までに設置数は180万を超えて、2005年末までに850万に達するものと見込まれている。

　DSL事業者を見てみると、米国の最近の調査で、BellSouthが小規模企業での導入数で、大企業ではVerizon Communicationsがそれぞれ1位になった。欧州では、2001年の第2四半期で設置ベースのDSL加入者数でトップだったのは、ドイツのDeutshe Telekomであり、アジア太平洋地域では韓国のKorea Telecomがトップだったという。

□ニュースリリース
http://www.dri.co.jp/instat/detail/2001/ln0110wl.htm
□カーナーズ・インスタット
http://www.dri.co.jp/instat/

（正田拓也）
2001/12/07 19:51