フィリタリングカテゴリの設定画面

　アスキーは、英サーフコントロール社の企業向けフィルタリングソフト「Superscout Web Filter VS 日本語版」を2002年1月31日より販売する。価格は、50ユーザー利用の場合、1年間契約で35万円。

　サーフコントロールは、暴力や露骨な性描写を扱うサイトをフィルタリングをする教育機関向けソフト「サイバーパトロール」の開発元。今回発売するSuperscoutでは、企業内での職務に直接関係ない、スポーツの結果や転職情報といった分野にまで、フィルタリング範囲が拡張されている。

　Superscoutは、Windows 2000 Server SP1、もしくはNT4.0 Server SP6aを搭載したサーバーにインストールすることでアクセス制限を行なう。ソフト単体でプロキシサーバー機能とキャッシュ機能を実装しており、ネットワークに応じた柔軟な設置が可能だ。

　フィルタリングのベースになるURLデータは、40カテゴリに分けられ毎日更新されていく。全世界で260万件、日本だけで10万件分のサイト情報が反映されているという。

　アクセス制限は全社、部署、個人などユーザーグループに応じて設定できる。アダルト情報は全社的に閲覧不可にし、特定の部署だけはニュースを閲覧できるという制限もかけられる。

　アスキーとサーフコントロールでは、日本でのフィルタリングソフト市場は未成熟なものの、セクシャルハラスメントなどの法的責任回避などにも有効であることが浸透すれば、今後需要が大幅に伸長すると考えている。

□製品情報
http://www.superscout.jp
□アスキー
http://www.ascii.co.jp/
□サーフコントロール
http://www.surfcontrol.com/

（森田 秀一）
2001/12/12 15:23