インフィニオンテクノロジーズは、局用のADSLチップのデータ通信専用版を発表した。価格は、ADSL 1チャンネルあたり14ドル、チップでは8チャンネル処理できるタイプが用意されており、1チップの価格は112ドルとなる。
もともと、データ専用版のほか、データ/音声統合版のチップがあったが、これによって、データ専用とデータ/音声統合の2種類の製品が揃ったことになる。局用のADSLチップはDSLAMに使われるもので、ユーザー宅にあるADSLモデムの通信相手になるもの。
通常は、音声とADSLのデータを別々に処理し、1組のメタルケーブルに乗せてユーザー宅まで届くものだが、統合版を使えば局側の設備は一つのチップセットで音声とADSLの信号を作ることができ、そのままユーザー宅まで届くことができる。同社によれば、このようなものは市場で唯一の製品だという。
今回発表されたのは、統合型でないデータ専用の製品。高性能データDSPの「GEMINAX-D」、ADSL用デュアルチャネル回線ドライバの「GEMINAX-L2」、ADSL用アナログフロントエンドの「GEMINAX-AO」。日本で通常使われているAnnexCやYahoo! BBで使われているAnnexAにも対応している。
□インフィニオンテクノロジーズジャパン
http://www.infineon.com/jp/
(正田拓也)
2001/12/14 21:14
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