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スピードネット、体験コーナーを報道機関向けに公開

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E-mail: info@csmail.speednet.co.jp



公開された体験スペース

 スピードネットは、報道機関向けに同社の東京オフィスの体験スペースを公開、無線アクセス技術について説明を行なった。東京・練馬駅から徒歩5分の場所にあり、実際にスピードネットの無線の電波を受信している。

 スピードネットが採用している無線方式は、FHSS(Frequency Hopping Spread Spectrum)方式、IEEE802.11準拠で周波数は2.4GHzで最大データ転送速度は1.5Mbpsとなっている。速度については一般に無線LANで使われているDS方式が5M~6Mbps程度と優れているが、同社ではサービス開始にあたり、耐ノイズ性能などを考慮してFHSS方式にした経緯があるという。

 FHSS方式のメリットしては、データ電送速度は遅いものの基地局間の干渉やISM(産業、科学、医療)ノイズによる通信への影響も少ない。スピードネットのように屋外で数百メートルも電波を飛ばすような使い方をした場合、FHSS方式のほうが速度が出るケースが多いという。

 基地局は、主に親会社である東京電力の電柱を借りて設置される。電柱の途中に設置され、アンテナは上突端に設置される。筐体は、PHSの基地局に非常によく似たものとなっている。違いといえば、独特の下向きのアンテナと、ユニットに小さく「SpeedNet」のロゴが入る程度だ。

 無線インターネットのサービスの特徴としては、有線方式に比べ、導入の際の工事の簡便さが挙げられる。ADSLのようなケーブル長による問題は発生せず、既存の電話回線の種別も関係ない。電話回線を使わないので、ドアホンが併設されたマンションでも影響がないばかりか光収容でも問題がない。

 CATVの同軸ケーブルや光ファイバのように、新たにケーブルを引き込む必要もないため、マンションなどの集合住宅でも管理組合の許可なく設置が可能。工事についても、契約者宅に機材をセットするだけなので非常に簡単だ。結果、スピードネットでは最短4日で開通するという。

 デメリットといえば、電波を使っている関係上、大きな建物の影などで不感地帯が発生することや通信速度の問題だ。現在、ADSL勢が8Mbpsサービスを売り出し中ということを考えると最大1.5Mbpsという数値は、見劣りすることは否めない。とはいうものの、通信速度が上下対称であることは、アップロードが多いユーザーには朗報であろう。ADSLで上りが1Mbpsを超えるサービスは現在のところ存在しないからだ。

 なお、体験スペースでは3台のパソコンが用意されているほか、同社で使用されているアンテナなどの無線機器も現物を確認することができる。この場所は要望があれば利用を検討中のユーザーに公開することも可能という。

通常、装備されるアンテナ。10センチほどの大きさ
基地局の至近距離で使用されるアンテナ。窓際に置くだけでよい
基地局から遠い場所で用いる大型アンテナ
無線機本体。電界強度がLEDで表示される
電柱に装着される基地局
電柱突端にあるアンテナ


□スピードネット
http://www.speednet.co.jp/

正田拓也
2001/12/18 19:06

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