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クリスマスと新年の祝いを装ったウイルス「WORM_MALDAL.C」

 トレンドマイクロは、クリスマスと新年の祝いのメールを装ったウイルス「WORM_MALDAL.C」について注意を呼びかけている。国内ではまだ感染報告はないものの、クリスマスを迎えるにあたり活動が活発化する可能性もある。

 このウイルスは「WORM_MALDAL.C」のほかに、「WORM_KERZAC.C」「KERZAC」「WORM_ZACKER.C」「W32.Reeezak.A@mm」「W32.Zacker.C@mm」「W32/Maldal.c@MM」などさまざまな名前が付けられているが、すべて同じもの。

 WORM_MALDAL.Cは、メールを利用して感染を試みるタイプのウイルス。サブジェクトは「Happy New Year」、本文は「Hi I can’t describe my fellings But all I can say is Happy New Year :) Bye」、添付ファイルの名前は「CHRISTMAS.EXE」。この添付ファイルを実行すると、ウイルスに感染してしまう。現在のところ、プレビューしただけで感染するといった現象は確認されていない。

 ウイルスが活動を開始すると、Windows起動時に自動実行されるようにレジストリを変更。感染したマシンの名前を「ZaCker」、Internet Explorerが起動時に表示するWebページを特定のURLに変更してしまう。

 このほかに破壊活動として、ワームがメモリ上に常駐しキーボードからの入力を無効にしてしまうほか、Windowsのシステムフォルダにある拡張子が「DLL」「DRV」「VXD」「TSP」のファイルをすべて削除してしまう。実質的にWindowsは再インストールしなければ復旧できなくなる。

 なお、感染活動として自身のコピーをメールとして送信するが、これはOutlookがインストールされていなければ行なわれない。


□WORM_MALDAL.Cの情報(トレンドマイクロ)
http://www.trendmicro.co.jp/virusinfo/default3.asp?VName=WORM_MALDAL.C
□トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.co.jp

笠井 康伸
2001/12/20 14:02

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