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ネットレイティングス、2001年を総括し利用動向調査結果を発表

 ネットレイティングスは、2001年の年間インターネット利用動向調査結果を発表した。これによると、2001年はWebサイトでは、ウイルス、新サービス、米国での同時多発テロ、小泉内閣メルマガの影響でアクセス者増が顕著だったこと。広告面では、Yahoo!の大量出稿が目立っていたという。

 Webサイトの動向としては、調査結果ではまず、ウイルス対策関連サイトが挙げられており、ドメイン別に見た場合、トレンドマイクロ、シマンテック、ネットワークアソシエイツのサイトが上位を独占した。9月には「Nimda」の影響、11月には「Badtrans.B」の発生でアクセス数が増加した。1位となったトレンドマイクロへのアクセスは、ユニーク・オーディエンスで9月は101万人、11月は111万人にも達している。同サイトが8月には55万人であったことを考えると、著しい伸びを示していることがわかる。

 次に、新サービスの台頭を挙げている。音楽CD、DVD、ビデオの販売を開始した「amazon.co.jp」が毎月平均17%のアクセス者増を維持していることや、検索サービスの「google.com」が10月に画像検索を開始し、月平均22%のアクセス者増となっている。

 また、9月11日に発生した米国での同時多発テロはニュース系サイトの利用が増える転機となった。ユニーク・オーディエンスの伸びでは、「Yahoo!ニュース」が8月の187万人から9月の345万人と84%の増加をみせているなど、テロを機会にインターネットニュースの利用が大きく伸びたことを示している。また、あわせて新聞系メディアの巻き返しを挙げている。ニュース関連サイトでは「Yahoo!ニュース」関連がトップだが、実際にニュースを供給しているところでは、読売新聞、朝日新聞、日本経済新聞、毎日新聞の順で続いている。

 そして、首相官邸のドメイン「kantei.go.jp」の伸びも今年のトピックだとした。5月に創刊準備号、6月に第1号を発行した「小泉内閣メールマガジン」。この読者登録のため、アクセス者が増加し。4月は12万人だったものが、5月には43万人、6月には243万人と急増した。現在でも月間40~50万人と昨年対比で約3倍のアクセス者数を維持している。

 一方、バナー関係では「Yahoo!」の広告が上位を独占していることを挙げた。バナー広告の広告主別インプレッション数の年間ランキングでは、1位が「Yahoo!」でインプレッション数は163億にものぼる。2位は「マイクロソフト」だが、3位から5位、8位から10位は消費者金融、オンライン銀行などの金融系が占めている。Yahoo!の上位独占と併せて、金融系のオンライン広告出稿の増加も特徴として挙げている。

 利用動向でも、「Yahoo!」の独占は変わらない。「プロパティ別」「ドメイン別」「広告主別バナー広告視聴状況」「ドメイン別バナー広告視聴状況」のいずれも1位となっている。


□ニュースリリース
http://www.netratings.co.jp/press_releases/pr_251201.html
□ネットレイティングス
http://www.netratings.co.jp/

正田拓也
2001/12/25 20:49

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