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デジタルコンテンツ協会、「有料コンテンツはまだ一部の人の利用」と調査結果

 デジタルコンテンツ協会は「デジタルコンテンツの利用に関するアンケート調査」を発表した。その中で「ブロードバンドのメリットは接続時間を気にしなくてよい」「有料コンテンツのダウンロード購入は一部の人の利用」などの調査結果が出た。

 デジタルコンテンツ協会はデジタルコンテンツの制作、流通、利活用を推進する財団法人。この調査は、全国3000名の成人男女を調査対象に2001年11月29日から12月1日までの3日間実施したもの。回答者のうち、ブロードバンド利用者は1277名、ナローバンド利用者は1804名となっている。

 ブロードバンド利用者に、導入後の効果を聞くと「接続時間を気にせず利用」がトップで85.7%。「インターネット接続を高速化」は67.7%となった。具体的なメリットでは「インターネット放送を利用」が18.3%、「サイズが大きいファイルをダウンロード」は36.3%で、まだまだブロードバンドに活用の余地があることを伺わせる。

 また、ブロードバンド接続後に変化したことは83.6%の人が「インターネット利用時間が増えた」と答え、「ファイルのダウンロード回数が増えた」は48.9%、「オンラインショッピングの利用が増えた」人は26.9%となった。

 ネットワークコンテンツの購入経験はブロードバンド利用者とナローバンド利用者に分けて集計しており、1位は「PCソフト」(ブロードバンド23.9%、ナローバンド20.8%)2位は「音楽配信」(ブロードバンド17.4%、ナローバンド16.9%)は共通であるのは変わらない。しかし、ナローバンド利用者は次いで「占い」(11.3%)、「データベース」(11.1%)といったコンテンツを購入しているのに対し、ブロードバンド利用者は3位が「映像配信」(11.4%)となっており、逆に「占い」は8.5%、「データベース」は9.5%と低い。若干であるがブロードバンド利用の傾向が出ている。

 そして、ネットワークコンテンツ購入に関するイメージを問うと、1位は「欲しい時にすぐに手に入れることができる」となり、購入経験者で49.1%、購入未経験者で41.6%と高い関心を寄せていることがわかる。また、「代金の支払いが不便」は経験者で28.9%、未経験者で26.1%と不満を持つ人がいることがわかる。ネットワークコンテンツに否定的な意見としては「CD、本などの形があったほうが安心できる」(経験者23.3%、未経験者23.9%)、「パソコンなどでしか視聴、利用できないので不便」(経験者29.0%、未経験者28.5%)といった意見も出た。協会ではこの問題について、ダウンロード購入に対する不安や不慣れが原因と分析し、コンテンツ供給側のPRや安心して利用できる課金システムの普及が望まれるとしている。


□財団法人デジタルコンテンツ協会
http://www.dcaj.or.jp/

正田拓也
2002/01/07 17:20

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