ソフォスは、Webでアニメーションなどを表示する際に使用されるShockwave Flash(SWFファイル)に感染するウイルス「SWF/LFM-92」を発見したと発表した。SWFファイルに感染するタイプのウイルスが見つかったのは世界ではじめてとなる。
SWF/LFM-92に感染しているSWFファイルを再生すると、画面に「Loading.Flash.Movie.」と表示され、カレントディレクトリにあるSWFファイルに感染を試みる。
具体的には、SWF/LFM-92はShockwave Flashの機能を使用してWindowsのコマンドプロンプト(DOS Box)を開き、専用のスクリプトを実行することでV.COMという名前のファイルを作成する。さらにこのV.COMを実行することで、カレントディレクトリにあるすべてのSWFファイルに感染を試みる。
このため、ウイルスに感染する可能性があるのはWebサイトにあるShockwave Flashを再生・表示するだけではなく、PCのローカルディスクにSWFファイルを保存している場合。感染したファイルをWebサイトにアップロード、公開した場合、ウイルスを広めてしまう可能性もある。
ソフォスによれば、イギリスにある同社のウイルスラボがウイルス作者の情報交換用コミュニティでやりとりされていたSWF/LFM-92に関する情報を入手。現時点では、被害報告などの届け出は出ていないものの、今後同様の仕組みを利用した亜種が出現する可能性もあり、ユーザーやウイルスベンダに対して注意を呼びかけているという。
□ウイルス「SWF/LFM-92」に関する情報(ソフォス、英文)
http://www.sophos.com/virusinfo/analyses/swflfm926.html
□ソフォス
http://www.sophos.co.jp/
(笠井 康伸)
2002/01/09 15:22
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