サイバーマップ・ジャパンは、インターネットでの地図検索サービス「Mapion」をブロードバンドに対応させた試験サービス「MapionBB」を1月10日から3月31日までの期間限定で提供する。利用料金は無料。MapionBBでは、従来と比較して最大約7.3倍、UXGAサイズの地図が一度に表示できる。

　これまでのMapionは、表示する地図のサイズとして500×500ピクセルを基本にしてきた。これは、アナログ回線によるインターネット接続環境でも数秒以内に表示できることが前提になっていたからだ。

　もっとも地図は、一般的に表示する範囲が広いほど見やすくなる。サイバーマップ・ジャパンによれば、ADSLやCATVインターネットといった高速なブロードバンド環境の普及と、ノートPCでもSVGAやXGAサイズの液晶が標準的に搭載されるようになった現状を踏まえ、「MapionBB」の試験サービスを開始することにしたという。

　MapionBBでは、640×480（VGA）、800×600（SVGA）、1024×768（XGA）、1152×864、1280×1024（SXGA）、1600×1200（UXGA）の6種類のサイズの地図が用意されており、PCの画面サイズに応じて自動的に適当なサイズのものが表示される。たとえば、XGA液晶を搭載したノートPCで表示した場合、表示される地図はXGAサイズとなる。サイズは画面上部に用意されたボタンをクリックすることで、切り換えることも可能だ。

　地図の検索機能は従来のMapionと大きな違いはなく、住所やランドマーク、郵便番号などで検索できる。

　試験サービス終了後の計画は現時点では未定。サイバーマップ・ジャパンによれば、ユーザーの反応などを見きわめながら検討を進めていくという。

□MapionBB
http://www.mapion.co.jp/bb/

（笠井 康伸）
2002/01/10 18:50