スピードネットは、5GHz帯を利用した無線アクセスシステムの基本動作試験に成功したと発表した。米マサチューセッツ州のAbicom Internationalと共同で試験を行ない、日本国内にある実験施設で動作試験の成功を確認した。

　今回の試験で使用している無線の帯域は4.9GHz～5.0GHz、最大伝送速度は54Mbpsで、2001年6月から2002年1月まで試験が行なわれた。試験内容は伝送速度の測定、電波の反射などの影響であるマルチパス特性など。試験結果については公表しないものの、実用化に向けた第一歩としては“成功”といえる結果だという。

　同社ではこの試験結果を受けて、無線アクセスサービスの導入と事業化を前提とした開発をスタートするという。実用化すれば現在の2.4GHz帯のユーザーの増速などの要望に応えることができるとしている。

　なお、現在、5GHz帯の利用は屋内に制限されている。そのため、現時点ではサービスとして提供することはできない。同社では将来的に総務省による周波数の解放を見込んでおり、それに合わせてサービスを開始できるよう開発を進める計画だ。

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（正田拓也）
2002/02/04 18:21