アップルはMPEG-4対応の「QuickTime 6」が完成していることを発表した。しかし、実際の配布は搭載しているMPEG-4のライセンス条件の変更を待ってから行なうとした。
現在は、MPEG-LAが提案するMPEG-4ライセンス条件によるとMPEG-4コーデックを出荷する者だけでなく、ストリーミング配信するためのコンテンツプロバイダからもライセンス料を徴収することになっている。
このため、アップルは「コンテンツを配信するコンテンツ所有者にもライセンス使用料の支払義務を課すことは、MPEG-4の市場における成功につながらない」としてライセンス条件が変更されるまで「QuickTime 6」の配布は行なわないとした。
「QuickTime 6」の特徴としては、MPEG-4対応のほか、次世代オーディオフォーマットであるAACのサポート、自然な話し言葉を再生するためのMPEG-4音声コーデックであるCELPのサポート、インターネットストリーミングメディアアライアンス1.0仕様準拠など。
なお、同時に、ストリーミングライブブロードキャストを実現する「QuickTime Broadcaster」も発表したが、こちらもMPEG-4のライセンス条件の変更を待ってのリリースとなるという。
□QuickTime
http://www.apple.co.jp/quicktime/index.html
□アップル
http://www.apple.co.jp/
(正田拓也)
2002/02/13 17:22
|