NTTと日立製作所、松下電器産業は、光ファイバを使用した高速なネットワークの特性を活かしたネット家電向けの次世代eコマース「HIKARIコマースサービス」の実現に向けた共同研究を2月より開始する。
共同研究では、さまざまなサービスをユーザーの環境にあわせた形で提供するために必要なプロトコルの開発を行なう。たとえば、高機能なビジネス向けの端末を利用しているユーザーに対しては大量の情報をすばやく転送するのに対し、手軽で小型の家庭向け端末に対しては処理できるだけの情報量に絞り込んで送信するといったサービスを可能にする。
プロトコルの開発では、NTTが光環境を活かすネットワークの運用技術、日立は映像サービスの品質保証や大規模なシステムを構築するためのネットワークサーバー制御技術、松下はデジタルテレビを中心としたネット家電のサービス技術を持ち寄るという。
また、このプロトコルを使用したHIKARIコマースサービスとして、一般ユーザーに向けた「Visual Shopping環境」とビジネスユーザーに向けた「Visual Showcase環境」を実現する。Visual Shopping環境では、関連したさまざまな商品を表示するウィンドウショッピング機能や、商品の特徴を詳しく確認できる動くカタログ機能などをサポートし、ユーザーが手軽にショッピングを利用できる環境を構築する。
なお、共同開発の最初の研究成果となるプロトコルについては4月に仕様を公開。機能検証に参加する家電メーカーやサーバーメーカーを募集し、HIKARIコマースの有効性の確認を進めていくという。
□ニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news/news02/0202/020219.html
(笠井 康伸)
2002/02/19 16:59
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