IPA(情報処理振興事業協会)は、2002年1月のコンピュータ不正アクセスの届出状況を発表した。それによると1月の届出件数は80件と、過去3位の届出件数にのぼったという。届出の内訳をみると、もっとも多いのがアクセス形跡(アクセス未遂)で39件。次いで侵入が14件、アドレス詐称が12件となっている。
また、届出状況概要の発表とあわせ、「パソコンが乗っ取られる!?」と題して常時接続ユーザーに対して乗っ取り目的の不正アクセスが多くなっている点を指摘した。IPAによれば、不正アクセスのうち、トロイの木馬の攻撃や探索による不正アクセスは21件にのぼるという。
トロイの木馬による被害として、「パソコンに保存していたカードの暗証番号の情報が盗まれる」「パソコンの操作をしていないのに目の前でファイルが消えたり、ウインドウが開いたりする」といった具体的な被害の例が挙げられ、OSやブラウザにセキュリティパッチを当てることや、不正アクセス対策ソフトの導入などの対策を示している。
□不正アクセスの届出状況概要
http://www.ipa.go.jp/security/crack_report/20020220/0201.html
□IPAセキュリティセンター
http://www.ipa.go.jp/security/
(正田拓也)
2002/02/21 13:04
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