シャープは、IEEE802.11bの無線技術を用いて接続できるワイヤレスデータプロジェクタ「PG-M25X」を5月25日に発売すると発表した。価格は79万8000円。
「PG-M25X」は、従来のようにモニター出力端子を使った有線接続に加え、無線LANカードを用いて無線で画面情報を転送できるようなっている。このため、プロジェクタとパソコンの間を離れて設置したり、機器の設置や撤収が素早く行なえるメリットがある。
ワイヤレスのため、複数のパソコンからの画面出力を切替ながら投影することや、1台のパソコンの出力を、複数のプロジェクタに投影することも可能。
接続には、パソコン側に無線LANカードと専用ドライバが必要で、対応OSはWindows XP/Me/98/2000となる。
画面の転送には、ベクトル量子化(VQ)技術を用いた新画像圧縮方式を用いる。圧縮されたデータを無線にのせて、パソコンからプロジェクタに画像を投影する。
本体に同梱される無線LANカードは、本体に装着用および接続パソコン用の2枚。複数のパソコンからの出力を投影する場合のために、増設用の無線LANカードを販売する計画もあるが、汎用の無線LANカードでも対応できるようにしていくという。
本体のスペックは、1900ANSIルーメンの明るさをもち、パネル解像度は1024×768ドットだが、高品位コンプレッション表示で1600×1200の入力にも対応する。サイズ(幅×奥×高)は219×303×76で、重さは2.6kg、海外の使用もできるように電源は240Vまで使用でき、ビデオ入力はPALやSECAM方式にも対応した。
なお、「PG-M25X」からワイヤレス機能を省略した「PG-M20X」(3月20日発売・69万8000円)もあわせて発表された。
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/020312.html
□シャープ
http://www.sharp.co.jp/
(正田拓也)
2002/03/12 18:11
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