マイクロソフトは、悪意のあるユーザーが指定したプログラムを実行できてしまうといったセキュリティホールへの対策を行なうInternet Explorer(IE)用のパッチを公開した。対象となるバージョンはIE 6/5.5 SP2/5.5 SP1/5.01 SP2。
パッチはIEのバージョンごとに用意されている。ただし、IE 5.01 SP2用はWindows 2000/NT 4.0 SP6aのみで適用できる。
マイクロソフトのWebサイトでは「MS02-015 : 2002年3月28日 Internet Explorer 用の累積的な修正プログラム」として情報が公開されている。パッチは、このページからリンクされている英文の情報ページからダウンロード可能だ。
このパッチで解消されるのは、IEのゾーン設定を回避して不正なゾーンでスクリプトを実行できてしまう問題と、悪意のあるユーザーが指定したプログラムを自動的に実行できてしまう問題の2つ。このセキュリティホールを利用することで、ディスク上の任意のファイルへアクセスしたり、意図しないスクリプトやアプリケーションの実行、Windowsの異常停止などが行なわれる可能性があるという。
□MS02-015に関する情報(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/technet/treeview/default.asp?url=/japan/technet/security/bulletin/ms02-015ov.asp
□MS02-015に関する情報(英文、パッチがダウンロードできる)
http://www.microsoft.com/technet/treeview/default.asp?url=/technet/security/bulletin/ms02-015.asp
□関連記事「マイクロソフト、IEに6つのセキュリティホール、対応パッチを公開」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/02/12/ie.htm
(笠井 康伸)
2002/03/29 14:25
|