トレンドマイクロは、ハードディスク上のファイルをすべて削除しようとするトロイの木馬「TROJ_DELALL.F」について注意を促した。危険度は「低」だが、すでに日本国内で10件の感染報告があったという。
「TROJ_DELALL.F」の完成経路はWebサイトなどからファイルのダウンロードによってパソコンに侵入する。万一実行してしまった場合は、実行中のファイルを除いてすべてのファイル削除を試みるため、OSの再インストールが必要になる。それ以外にワーム活動などは行なわれない。
感染ファイル名は、「153.lzh」、「マンキン.exe」、「JDBGMGR.EXE」など。特に「JDBGMGR.EXE」はデマウイルスとしても出回っているため、間違わないように注意する必要がある。
予防法はWebサイトから得た不審なファイルを実行しないように注意すること。ファイルの実行が必要な場合には、必ず最新の定義ファイルに更新されたウイルス対策ソフトでチェックをすることを心がけることなど。
なお、トレンドマイクロのウイルス対策ソフトでは、パターンファイル「305」以降が「TROJ_DELALL.F」に対応している。
□TROJ_DELALL.F 詳細情報:
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=TROJ_DELALL.F
□トレンドマイクロ ウイルス情報
http://www.trendmicro.co.jp/virusinfo/index.asp
(正田拓也)
2002/06/25 20:12
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