シマンテックは、ウイルス「W32.Datom.Worm」について、感染報告件数が増大しているために危険度を2(低)から3(中)に引き上げたと発表した。感染対象となるのはWindowsのみで、Windows 3.xは対象外。
W32.Datom.Wormは、共有ドライブを介して感染活動を行なうウイルス。ユーザーのパソコンに対して破壊活動を行なうことはなく、増殖するだけの単純なものだという。W32.Datom.Wormは「Msvxd.exe」「Msvxd16.dll」「Msvxd32.dll」という3つのファイルに分割されており、シマンテックではウイルス定義ファイルに該当しないウイルスについてもプログラムコードからウイルスであるか推測できるヒューリスティック手法での検出を避けるためにファイルが分割されているとしている。
W32.Datom.Wormに感染した場合Windowsのインストール先フォルダに自身をコピーする。メールによる感染活動は行なわず、ファイルを実行しない限り感染はしないが、感染したパソコンとドライブを共有するパソコンは感染してしまうため、注意が必要だという。駆除を行なうためにはウイルス定義を最新のものにしたのち、パソコンをセーフモードで起動、レジストリを修正する必要がある。
□W32.Datom.Worm
http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/data/w/w32.datom.worm.html
囗シマンテック
http://www.symantec.co.jp/
(甲斐祐樹)
2002/07/24 13:26
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