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ネットハンズ代表取締役会長の中田耕市氏 |
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「コロンブスLAN」の設置イメージ図 |
関電工、三和エンジニアリング、ネットハンズの3社は、ビルやマンション内のブロードバンドネットワーク構築事業で提携し、都内で記者説明会を開催した。テレビ共同受信用に敷設される同軸ケーブルを使ってネットワークを構築できる機器「コロンブスLAN」の販売を推進していく。
提携における各社の役割は、関電工がコロンブスLANの製造・販売、三和エンジニアリングが機器敷設や保守を担当する。ネットハンズは販売方法の企画や、実際の販売を行なっていく。
ネットハンズ代表取締役会長の中田耕市氏は「大半の中小ビル管理者は、(ネットワークに関する)内容を説明しても理解できないことが多い」と述べており、ブロードバンド環境の普及に際して、専門用語や知識が障壁となっている現状を訴えた。今回の提携によって製品のパッケージ化などを進め、IT知識が少ないビル管理者でも容易にブロードバンド環境を導入できるようにする狙いがあるという。
コロンブスLANは関電工が開発し、2001年3月から販売しているネットワーク製品群。テレビ視聴用の同軸ケーブルにネットワーク用のデータを混合させ、加入者宅側に設置した専用モデムで、テレビ用の電波とネットワークデータを再び分配させることができる。新たにLANケーブルを敷設する必要がないため、短工期でネットワークを構築できるメリットがある。なお導入時の平均価格は、利用者が50名程度の場合で300~350万円前後。
コロンブスLANでは専用モデムを最大512台まで管理できる。ネットワークの速度は、最大で上り10.24Mbps、下りが42Mbps。またインターネットへ接続する回線は専用線やADSL、光ファイバなどから自由に選択可能だ。
□関電工
http://www.kandenko.co.jp/
(森田 秀一)
2002/08/21 15:22
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