独立行政法人の「通信総合研究所」は、多様な無線ネットワークをユーザーが意識せずに選択できる技術の開発などを目的に、「新世代モバイル研究開発プロジェクト」を発足させた。2005年をメドに同技術の確立を目指す。
総務省の情報通信審議会や政府の報告では近い将来、無線ネットワークサービスは携帯電話に限らず、無線LANや新規の周波数帯を利用したものが数多く登場すると予想している。
研究プロジェクトでは、このような状況で要求される、無線ネットワークのシームレス切り替え技術の研究・開発などに着手する。また公文書や機密情報など、より重要なデータを安全に無線で送受信するためのセキュリティ技術なども研究対象に含んでいる。
プロジェクトの統括リーダーには東北大学教授の安達文幸氏が着任する。産学官連携で研究を行なうとしており、実験用施設は横須賀リサーチパーク内に構築する。
□ニュースリリース
http://www2.crl.go.jp/pub/whatsnew/press/020827-1/020827-1.html
□通信総合研究所
http://www.crl.go.jp/overview/index-J.html
(森田 秀一)
2002/08/28 15:12
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