|
レオパレス21の深山英世常務取締役 |
|
「LEO-NET」で利用するセットトップボックス。Windows CEベースのOSを採用しているとのこと |
レオパレス21は、同社が管理する賃貸アパート・マンション向けに、インターネット常時接続・CS放送・ビデオオンデマンド(以下VOD)がセットになった通信サービス「LEO-NET」を提供する。月額利用料金は3000円。10月1日から東京都を中心に配備を進め、順次全国へと拡大させる。
LEO-NETではマンションにBフレッツもしくはADSL回線を導入し、各部屋とのネットワークは電話回線を利用した最大10Mbps程度のVDSLで構築。レンタル提供される専用モデムとセットトップボックス(以下STB)を使い、家庭用テレビでWebサイトの閲覧やメールの送受信ができる。
なおインターネット接続は、ハブを増設することで通常のパソコンからも利用可能。マンション内の回線環境についても、新築物件では100BASE-TXの有線LANネットワークを構築して利用できるようにする。
LEO-NETは家庭用テレビを用いた映像サービスを提供するのが特徴。「Viewsic」「アニマックス」「フジテレビ721」「フジテレビ739」「AXN」のCS放送5チャンネルが基本料金だけで視聴できる。
もう1つのVODサービスではギャガ・コミュニケーションズ、AII、ワーナーブラザーズ、日本ヘラルド映画ほか15社と提携、作品の供給を受けている。長編映画を中心にドラマ、お笑い、成人向け番組などレンタルビデオ店なみのラインナップを目指したという。なおタイトル別に視聴料金が設定されており、価格は2泊3日で200~600円程度になる見込み。
これらの映像サービスは電波によるものではなく、IP化されたパケットデータをSTBで受信。ストリーミング形式で再生する。そのためVODについては視聴中の早送りや巻き戻しもできる。なおCSチャンネルは2.5Mbps、VODは3.5~4.5Mbps程度のMPEG2でエンコードされているという。またコピー防止用の各種プロテクトを施してある。
レオパレスの深山英世常務取締役はLEO-NETの開発経緯について「(レオパレスの主要顧客である)20~35歳の学生・会社員が物件を選ぶための条件が、近隣にコンビニエンスストア、レストラン、ビデオレンタル店の3つがあること。これらのサービスを部屋にいながらにして何とか提供できないか、との発想から実現した」と述べている。
レオパレス21では、LEO-NETを2002年度内だけで約3万室に配備する計画。最終的には全国約20万室のすべての物件に拡大させるという。またADSL事業者や病院といった企業向けにLEO-NETのシステムを供給・販売し、新たな事業の柱に育てたい意向だ。
|
|
LEO-NETのトップ画面。ここから各種のサービスにアクセスする |
こちらはCS放送チャンネルのトップ画面。なおこの画面を経由せず、直接リモコンからチャンネルを選ぶことも可能 |
□LEO-NET
http://www.leopalace21.com/bb/
□関連記事:ギャガ、レオパレス21に洋画などの映像コンテンツをオンデマンド配信
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/05/15/gaga.htm
□レオパレス21
http://www.leopalace21.com/
(森田 秀一)
2002/09/13 19:08
|