[ カテゴリー名 : ゲーム ]

2008年10月02日

ニンテンドーDSiのブラウザ機能を一足早く体験

 本日開催の「任天堂カンファレンス 2008.秋」で用意された試遊コーナーには、新型DS「ニンテンドーDSi」へ無償で提供されるブラウザ機能「DSiブラウザー」も展示されていました。残念ながら写真撮影は禁止とのことだったので、短い時間ではありますが操作した感想を簡単にレポートします。

任天堂、「任天堂カンファレンス 2008.秋」開催
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/23360.html

 ニンテンドーDS向けのブラウザとしては、DSカードとGBAカードを装着することで利用できる「ニンテンドーDSブラウザー」が販売されていますが、基本的な機能はほぼこのニンテンドーDSブラウザーを踏襲しています。

ニンテンドーDSブラウザーのブラウザ機能をチェック
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/special/14780.html
 ブラウザを起動すると、URL入力や検索、お気に入りなどを選べる画面が表示。検索エンジンはGoogle、Yahoo! JAPANの2つから選択でき、設定には他にも画像の読み込みオンオフや文章の自動折り返し設定が用意されていました。ソフトウェアキーボードの文字入力もニンテンドーDSブラウザーやWiiなどと同様に予測変換機能付きで、手軽に文字が入力できます。

 操作方法はニンテンドーDSブラウザーと同様、片方の画面を通常表示、もう片方の画面を拡大表示にできる設定や、2画面を縦長表示にできる設定の切り替えが可能。画面右下の設定項目からタッチ操作で切り替えられます。

 大きく違うのはやはり読み込み速度。試しにBB Watchのサイトを表示したところ、数秒程度でページをほぼ読み込み、あまり待たされる感覚もなく全体を閲覧できました。タッチ操作も快適で、通常のWebサイト閲覧程度であれば十分に使えそうです。

 ただしFlashは非対応のようで、YouTubeは動画を再生できませんでした。また、Google マップもWebページや地図は表示できるものの、拡大・縮小などや地図をドラッグで移動するような機能は利用できませんでした。さらにYouTubeとGoogle マップは読み込みにもかなり時間がかかり、全体を表示するのに数分ほど要したので、あまり重いサイトを見るのには向いていないのかもしれません。

 まだ発売前の試遊ということで実際の機能は異なる可能性がありますが、一般的なWebブラウジング機能としては十分に使える印象。また、何よりも今までのような外付けタイプではなく、DSi本体に内蔵できるという点は便利。発売されたらブラウザ機能ももう少し細かくチェックしてみたいと思います。

投稿者 甲斐祐樹 : 22:24 | トラックバック

ブロードバンド観点での「ニンテンドーDSi」注目ポイント

 噂の新型ニンテンドーDS「ニンテンドーDSi」がついに10月2日発表になりました。

「ニンテンドーDSi」が発表。カメラやSDカードスロットを搭載
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/23361.html
 薄型化や大画面化、カメラ搭載、ミュージックプレーヤー機能搭載、SDカードや本体メモリ搭載、さりげなく減った動作時間など注目ポイントの多い新型DS「DSi」ですが、ブロードバンドの観点で注目したいのはやはり無線LANセキュリティ。岩田社長のプレゼンテーションでは言及されませんでしたが、試遊台のデモ機では無線LANセキュリティでWPA/WPA2の対応が確認できました。

 ご存じの方も多いかとは思いますが、今までニンテンドーDSは無線LANの暗号化方式として「WEP」のみをサポートしていました。このWEPという方式は非常にもろいことで知られており、ソフトを使えば簡単に解析できてしまうと言われています。そのためIPAも「WEPでの設定はひかえるよう」と注意喚起を促していました。

「自宅の無線LANセキュリティ設定の確認を」、IPAが6月の呼びかけ
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/07/02/20126.html

 現在ではほとんどの無線LAN機器がWPAをサポートしており、ゲーム機もPS3、PSP、そして任天堂のWiiもWPAをサポートしていたのですが、残念ながら「もっとも普及したゲーム機」であるDSだけがWEPのみ対応。このため家庭でDSを使うためにはWEPの設定を残しておく必要がありました。最近ではWPAとWEPの2つを設定でき、WEPの場合はインターネット接続のみ利用できるという機能も無線LANルータで搭載されてはいますが、この場合もWEPを解読して無断利用される可能性は否めません。

 しかしやっと最新型のDSiがWPAだけでなくWPA2もサポートしたことで、家の中の無線LANをすべてWPAに設定できるようになります。もちろん実際には既存のDS、DS Liteを接続するためにWEPは残ることになると思いますが、セキュリティの面から考えるとDSiのWPA対応は非常に重要なポイントだと言えるでしょう。

投稿者 甲斐祐樹 : 22:10 | トラックバック

2008年05月27日

DS向けコンテンツ配信サービス「ニンテンドースポット」速攻レポート

 ニンテンドーDSを利用したコンテンツ配信サービス「ニンテンドースポット」が5月27日にスタートしたのでさっそく試してみました。

任天堂、DS向けコンテンツ配信サービス「ニンテンドースポット」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/21975.html

 ニンテンドースポットは、対象エリアで専用ソフト「ニンテンドースポットビューア」をダウンロードし、さまざまなコンテンツを楽しめるサービス。マクドナルドではマクドナルドの商品情報や色に関するゲーム、つくばエクスプレスではニュースや天気、乗換案内といった情報が無料で閲覧できます。

 ニンテンドースポットに必要なのはニンテンドーDS本体のみで、ユーザー登録も必要なし。エリアに入ったらニンテンドーDSを起動し、メニュー画面の「DSダウンロードプレイ」を選択すると「ニンテンドースポットビューア」をダウンロードできます。

「DSダウンロードプレイ」から「ニンテンドースポットビューア」を選択エリアごとの専用コンテンツと体験版ダウンロードが選択できる
マクドナルドのコンテンツ食育に関するゲームも楽しめる
マクドナルドはニンテンドースポットビューアを紹介する専用のチラシも設置

 コンテンツはすべてネットワークを介して取得するため、ビューアをダウンロードしてもエリアの外にでるとコンテンツは見られません。また、閲覧にかかる時間はやや長く、メニューをタッチペンで選択してから5~10秒程度かかって次の画面が表示される印象。じっくりとコンテンツを楽しむよりも、食事の合間にながら見する程度の使い方がよさそう。また、つくばエクスプレスは移動中の列車内でもニンテンドースポットが利用できるため、通勤時や退勤時にニュースをチェックする、という使い方ができそうです。


つくばエクスプレスのコンテンツ芸能・スポーツニュースなどが無料で楽しめる

DS体験版もダウンロード
 ニンテンドースポットではDSソフトの体験版も無料でダウンロードできます。ただし、家電量販店などに設置された「ニンテンドーWi-Fiステーション」と違ってすぐに体験版をダウンロードするのではなく、ニンテンドースポットビューアのメニューからソフトをダウンロードする仕組み。また、体験版を起動するとニンテンドースポットビューアには戻れなくなりますが、電源を切らずスリープモードにしておけばエリア外でも楽しめます。

 なお、残念ながらインターネットのコンテンツはニンテンドースポットビューアでは利用できません。同じつくばエクスプレスなどで提供されている無線LANポータル「Wi-Fine」のPSP向けキャンペーンではインターネット接続にも対応していますが、標準でブラウザ機能を搭載しているPSPに比べ、ブラウザ機能を外部ソフトで実現しているニンテンドーDSでは、本体だけでブラウザ機能を実現するのは難しいのかもしれません。

 とはいえ、すでに2,200万台もの出荷実績を持ち、携帯ゲーム機としてNo.1の普及率となっているニンテンドーDSだけに、手軽に外で情報コンテンツを楽しめるのは便利。今回はあくまで実験サービスとのことなので、正式サービスではどのような機能が盛り込まれるのか、そしてどんなコンテンツが提供されるのか、期待して待ちたいと思います。

投稿者 甲斐祐樹 : 12:36 | トラックバック

2007年10月10日

ユーザー視点で見る「Nintendo Conference」

 媒体が「Broadband Watch」ということもあり、記事はネットワーク活用という視点からお届けしたNintendo Conferenceですが、ゲーム業界やゲームユーザーの視点からもなかなか興味深い発表の多かったので、ブログではあくまでいちゲームユーザーの視点として、カンファレンスの感想をお伝えします。

 「Wiiウェア」や新たなWiiチャンネルの発表などもあったカンファレンスですが、会場の注目をもっとも集めたのはおそらく「モンスターハンター3」でしょう。今までも「ドラゴンクエストソード」「ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル」のような派生タイトルがWiiタイトルとして発売されたことはありますが、モンスターハンターは「3」の名を冠するナンバリングタイトル。しかも当初はPS3での開発が発表されていたのに、公式サイトではPS3の文字は見あたらず、代わりに「Wii向けに開発決定」のお知らせがあるのみという状況。

Wii向け開発が発表された「モンスターハンター3(トライ)」


 ニュースリリースには、「一つのブランドを複数のハードに投入するマルチプラットフォーム展開を基本戦略としており」とあるので、PS3から鞍替えしてWii独占提供、ではないのかもしれませんが、「エースコンバット」「ウイニングイレブン」「三國無双」といった人気タイトルが次々とXbox 360にも対応し、「ドラゴンクエスト9」もニンテンドーDSでの発売が決定。モンスターハンターはPSP普及の牽引役ともなったタイトルだけに、PS3への影響も大きそう。前日に値下げや新カラーを発表したタイミングだけに、PS3が今後どう動くのかは注目したいところです。

 任天堂の新作は、基本的に発表済みタイトルの発売日や価格を発表、という形がほとんどで目新しいものはありませんでしたが、「脳の次は体を鍛える」というWii Fitの発売日と価格が正式に決定。「Wii Sportsに続くソフトがない」と言われることも多いWiiですが、ニンテンドーDSも本体発売から半年経って発売された「nintendogs」「脳を鍛える大人のDSトレーニング」が起爆剤になったことを考えると、本体から1年遅れと時間はかかったものの、Wii Fitがまた本体普及の火付け役になるかもしれません。

Wii FitはさらなるWii普及の起爆剤になるか

 「3D酔いする人のための3Dゲーム」として開発されたというスーパーマリオギャラクシーですが、試遊を見ている限りではカメラ位置こそ固定されているものの、舞台となる惑星がクルクルと動くので「3D酔いしない」ではなく「3D酔いしにくい」くらいかもしれません。とはいえDSのニュースーパーマリオブラザーズが400万本以上も売れているだけに、Wiiでの新作マリオがどのくらい売り上げるのかは期待したいところ。

スーパーマリオギャラクシー

 マリオカートWii(仮称)はアタッチメントを使ったハンドル操作とのことですが、コントローラ操作に慣れた人には逆に抵抗がありそう。試遊台がなかったので確認はできませんでしたが、今までのシリーズを好む人のためにもハンドル操作とコントローラ操作を選べる仕様だといいのですが。

マリオカートWii(仮称)

 大乱闘スマッシュブラザーズXはソニック参戦というニュースと、発売日延期というニュースが2つ発表。延期といっても2007年発売が1カ月延びたことと、正式に発売日が確定したことを考えると、むしろ他ハードも含めてソフトが大量に発売される12月ではないことを喜ぶユーザーも多いでしょう。「お正月のお年玉でスマブラが買える!」なんて喜ぶ子供もいるかも!?

大乱闘スマッシュブラザーズX

 個人的に注目したいのは「ファイアーエムブレム(仮称)」。しかしデモ画面や素材を見ると、「マルス」「シーダ」など懐かしの名前が目につくので、完全新作ではなくリメイク版となりそうです。しかしスクリーンショットにはありませんが、デモ映像ではスーパーファミコン版で割愛された「リフ」の姿があっただけに、リメイクはスーパーファミコン版ではなくファミコン版が元になっているようで、リフやシューターのジェイク・ベック好きには嬉しいリメイクかもしれません。ファンとしては「紋章の謎」の後に続く新作エピソードも欲しいところですが……。

個人的趣味で申し訳ありませんが懐かしいメンバー揃いの「ファイアーエムブレム」(仮称)

投稿者 甲斐祐樹 : 22:53 | トラックバック

「Wii Fit」体験しました

バランスWiiボード
 10月10日に任天堂が開催した「Nintendo Conference」。取締役社長の岩田氏による講演や専務取締役の宮田氏による「Wii Fit」のデモの後は、講演中で紹介された新作タイトルなどを実際にプレイできる時間が用意されていました。

 昨年のイベント「Wii Preview」も同様の試遊時間が設けられていましたが、またWiiが発売前だった前回に比べるとさすがに人数は少なめでしたが、それでも一番の注目タイトル「Wii Fit」は、20台近い試遊台を用意しながらも30分待ちの行列ができるほどで、会場で一番の人気タイトルでした。


Wii Fitを待つ行列
 1人あたりの体験時間は長めで、試遊は身体測定1種類とミニゲーム1種類の組み合わせ、もしくはミニゲーム3種類のどちらかを選ぶ方式。せっかくなので、Wii Fitのデモでも紹介していた「スキージャンプ」「ヘディング」「フラフープ」に挑戦してきました。

 スキージャンプはバランスWiiボードの上で前に重心を取り、ジャンプするタイミングで姿勢を伸ばしつつも重心は前に残す、という操作方法。姿勢を伸ばす際の速度も重要なようで、一度目は姿勢を確認しながらやっていたら100m届きませんでしたが、2度目のジャンプでは素早く姿勢を伸ばしたら155mを超え、ランクは上から2つめの「プロ級」をマーク。

 ヘディングは、重心を左右に動かしてボールを受け止めるというゲーム。連続してヘディングすると得られるポイントがどんどん増えていきますが、時折飛んでくる靴や、サッカーボールによく似たパンダヘッドに当たると減点されます。ヘディングというとどうしても頭で受け止めてしまいそうになりますが、実際には重心移動が大事なので、頭よりは下半身の操作が重要そう。それに気づいた頃にはすでにゲームが終了しており、評価は4段階で下から2番目でした。

ヘディング

 最後のフラフープは、腰を回してフラフープを回し続けながら、時折飛んでくる追加のフラフープを左右に動いてキャッチするという流れ。回しているフラフープの数が多いほど入る得点も多くなる仕組みです。ヘディングは自分の動きとゲームの動きにちょっとズレを感じましたが、フラフープは本当に自分で回しているかのようにキャラクターが動いていたのに感動。腰を回す動きは下半身なので、バランスWiiボードも反応しやすいのかもしれません。こちらは無事に4段階で最高ランクをマークしました。

フラフープ

 全体を通して受けた印象は「下半身で楽しむWii Sports」。ただ、今回は試していませんがヨガや筋力トレーニングといったメニューも用意されているので、実用度はWii Fitのほうが高そう。下半身の動きをバランスWiiボードで確認しているぶん、精度もWii Sportsより高そうな印象を受けました。

 発売日は12月1日で、値段は8,800円。ゲームとしてはちょっと高めですが、バランスWiiボードが同梱していることを考えると相応かもしれません。「Wii Sportsに続くソフトがない」と言われることもあるWiiだけに、新機軸のWii Fitがどのように受け入れられるかは注目です。

投稿者 甲斐祐樹 : 21:47 | トラックバック