トライアックスに所属しWebコンテンツの企画・提案や産学連携業務を行なうかたわら、フリーペーパー「R25」やWeb系雑誌・ムックなどでライター業も営む中山記男です。
インターネットでは2000年から開設している個人ニュースサイト「エアロプレイン」管理人としての方がお馴染みかもしれません。昨年までは第四十八景を執筆されていた大向さんと同じ国立情報学研究所にて、大学院生として検索に関するテーマについて研究を行なっておりました。今回は自宅の作業環境をご紹介させていただきます。
■ 自宅環境は仮想トリプルディスプレイ
自宅作業ではプレゼン資料の作成や、論文・原稿などの執筆が多いため、作業環境は最低でもデュアルディスプレイを確保するようにしています。あまりウィンドウを重ねて利用したくない性分なこともあり、家ではマシン2台で仮想トリプルディスプレイを実現しております。緊急事態にはノートPCの画面を利用してクアトロディスプレイにも拡張できますが、間違いなく首が疲れます(笑)。
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2台のマシンで構成するトリプルディスプレイ。左画面だけアナログ入力のため、色味が違うのが悩み
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中央と右側の紺色の画面はメインマシンのデュアルディスプレイ、左側の水色の画面はノートPCのディスプレイを液晶モニタに接続して表示しています。左右で資料もしくはWebを表示し、中央で原稿を書くことが多いですね。
■ 「Synergy」を利用してマシン間でインターフェイスを共用
マシン2台を用いたトリプルディスプレイ環境の場合、キーボードやマウスをどうするかという問題が発生します。マシンごとに用意していては単なる2+1ディスプレイと変わらなくなってしまうため、ここは何とかしたいところ。そこで僕は「Synergy」と呼ばれるソフトを利用しています。このソフトを利用すると、同じネットワーク内の複数マシンで1組のマウスとキーボードを共有できるようになります。Win+MacやWin+LinuxといったOSが混在する環境でも利用できるため、とても便利です。
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Synergyを活用すると複数マシンのデュアル環境が楽に構築できます。第二十二景の赤松さんも愛用でした
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■ デスクトップはシンプルに
背景は基本的に無地単色、デスクトップアイコンは環境ソフト「ぴたすちお」を使って整理しています。この「ぴたすちお」はデスクトップアイコンを小さくした上で左上に寄せてくれるため、アイコン数がそれなりにあったとしてもスッキリまとめることができ、僕のデスクトップ整理になくてはならないソフトです。
部屋をどうしても片付けられない僕がデスクトップを整理できているのは、間違いなくこのソフトのおかげ。ホイールを回すとカーソル直下のウィンドウをアクティブにすることもできる機能も備えており、仕事を進める上でも作業効率が大幅に向上しています。どこに行っても作業PCで使えるようにするため、メモリーキーに入れて持ち歩いてます。
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「ぴたすちお」の設定画面。ウィンドウスナップや透過など、かゆいところに手が届く機能が満載
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これに加え「たまに使う」というフォルダを作成し、「最近使わないな」と思ったアイコンはどんどん投げ込むようにしています。こうすることで、最低限のアイコンだけをデスクトップに残すことが可能になりました。この「たまに使う」フォルダはデスクトップ管理をする上でとても効果的です。
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「たまに使う」フォルダはかなり雑多な状況。3カ月に1回はアンインストール大会を開いて不要なものは削除しています
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■ タスクバーは中央に
詳しくは後述しますが、僕はタスクバーをランチャー代わりとして使っているため、カーソルを移動しやすい場所へ配置する必要がありました。そこで様々な位置を試行錯誤した結果、タスクバーをデュアルディスプレイになっている2画面のちょうど中央に来る位置へ縦に配置するという方法にたどり着きました。これにより、左右どちらの画面からも比較的ストレスなくカーソル移動することができます。これは友人などにも好評で、オススメな設定です。
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タスクバーで右クリックをすると、タスクバーをツールバーとして使うための設定が可能
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タスクバーの幅は、アイコンが横2列で並ぶサイズで固定しています。左列にはランチャーのボタン、右列には実行中のタスクがアイコンで並ぶことになり、コンパクトながらも多数の項目を表示させられます。これは縦置きタスクバーならではの活用法でしょう。
タスクバーには両列ともに30個強の項目を表示させることができます。アクティブタスクの表示幅が固定できるのも縦配置の特徴で、伸びたり縮んだりは気が散るので固定しています。
■ タスクバーをランチャ代わりとして活用
さらに縦型タスクバーでは、そのタスクバーそのものをランチャーとして便利に利用できます。僕の場合はデスクトップの表示を加え、ボタン名・タイトル名を消し、小さなアイコン表示の設定にしています。これにより、タスクバーをボタン状のデスクトップアイコンランチャとして活用可能です。欠点は……、同じソフトによるタスクやフォルダが並ぶと、見分けがつかなくなるところでしょうか。
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デスクトップの表示部分を右クリックすれば、タスクバーをランチャにするための設定ができる。できる限りシンプルにするのがオススメ
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■ 最近は便利になりました
近頃は画像管理にせよRSSリーダーにせよ、オンラインで便利なものが利用できるため、デスクトップ(ランチャー)に置いておきたいようなソフトがあまり増えることもなくなりました。むしろ重要なのはブラウザのブックマークで、今はブックマークをもっと効率よく管理できないか試行錯誤中です。
このデスクトップ百景が「その百」を迎える頃には、デスクトップの使い方なんてものも様変わりしているかもしれませんね……、なーんてもっともらしいことを書いて結びとしたいと思います。ありがとうございました。
■ 中山記男(エアロプレイン)の利用ソフト・サービス
2008/01/11 11:25
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中山記男(エアロプレイン) 個人ニュースサイト「エアロプレイン」管理人。トライアックスにてWebコンテンツなどのプランナーを担当しつつ、「R25」やネット系雑誌でライターを担当。フットサル・サッカーと猫が好き。最近の悩みはドン引きされるエンゲル係数。 |
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