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誰でもオリジナルステッカーが作成できちゃう! 「ステッカー魂」


 辞書によれば、ステッカーとは
 
 sticker
 「裏にのりのついた紙片。また、宣伝用のはり紙」(大辞泉)
 「貼り札。多く、広告やスローガンなどを印刷してあるものをいう」(大辞林)

だそうだ。意味だけ見るとなんとも味気ないものだ。

 以前、長いこと持ち腐れていた非売品ステッカーをヤフオク出品したことがある。値段は上がらないものの、落札してくれる人がいたのには驚いた。目的はその品物に関する小物のコレクションだろうから、ステッカーだったら何でも良いわけではないだろう。しかし、そのステッカーを所有して喜ぶ、もしくは実際に貼って楽しむというように、ステッカーを愛する人は確実に存在すると教えられた。

 ならば、ものは試しとヤフオクで「ステッカー」と検索してみたところ、出品されているのは一般的な雑貨、サーフィン、サッカー、スケートボード、スノーボード、バスケットボール、野球、自動車、オートバイといった分野にまたがり、商品数は9カテゴリ750ページ分にもおよんだ。装飾目的のステッカーもあれば、非売品の記念グッズまで実に多種多様。

 考えてみれば、バイクのヘルメット、車の窓ガラスなど、ステッカーは日常でも至る所で目にすることができる。それは何かのメッセージなこともあれば、宣伝だったり装飾目的だったりする。しかし、用途は違えど“貼る”ことによって何かが必ず満たされているような気がしてきたのだ。恐るべしステッカー!

 興味のない人にとって見れば意味のないただの貼り札だが、特定の趣味やニーズと一致している人にとってみれば意味のある貴重な貼り札、それがステッカー。そんなステッカーの秘められた魅力に迫るべく、手に取った1つのパッケージ、それがジャストシステムの「ステッカー魂」である。


自宅のインクジェットプリンタを使ってステッカーが簡単に作成できる「ステッカー魂」。標準価格は4,200円。OSはWindows XP/ME/2000 SP3以降/98に対応している パッケージの中身。CDはラベルマイティ5のセットアップディスクと、ステッカーサンプルディスクの2枚構成

ステッカー魂とは?

多彩なデザインが魅力。7ジャンルにまたがり、合計約400点も収録。オリジナルの写真や画像も登録できる
 簡単に言ってしまえば、「Windowsパソコンを持っている人なら誰でも簡単に個性的なステッカーが作れるソフトウェア」である。やや詳しく説明すると、「ジャストシステムのラベル作成ソフト“ラベルマイティ5”に、フォントとデザイン満載のステッカー作成用機能を追加し、さらに、すぐ使える耐水、耐光性にすぐれたエーワンのインクジェット専用シートもつけちゃったステッカー作成専用キット」なのでである。しかも、なんと90日間の電話無料サポート付き。

 テンプレートがどう満載なのかといえば、車&バイク、アウトドア、スポーツ、案内・注意、千社札、ペット、etcといった7ジャンルにまたがり、合計約400点が収録されているのだ。いずれも文字を打ちかえればそのまま使えるデザインだ。さらにあらかじめ用意されている絵や写真を使えば、カスタマイズの幅はもっと広がる。

 オリジナルの写真や画像があれば、愛犬の写真入りステッカーなんていうものも簡単に作れるようになっている(使える画像形式はGIF/JPEG/PNG/PSD/TIFF)。もちろん、一から自分で作成できる無地もある。

 また、ステッカー魂には、文字を華麗に演出できるフォントが和文20書体、欧文54書体の計74書体収録されており、気の効いたフォントは持ってない……なんて心配も無用なのだ。

 ちなみに、「ラベルマイティ4」または「ラベルマイティ4 ビジネス編」以降をすでに所有している場合、「サンプル集 Vol.4 ステッカー編」を用意すれば、ステッカー魂と同等の環境を用意することが可能だ。


文字を立体的にみせるタイトル加工ツール「文字スタジオ」で、テキストの動きを演出 写真のレタッチができるモード「写真スタジオ」を使えば、画像編集ソフトがなくてもステッカー用の写真加工が可能

カレンダータイプのステッカーも簡単! QRコード入りのステッカーも作成できる!

今すぐ作ってみるのだ!

 というわけで、早速作ってみることに。起動するアプリケーションは「ラベルマイティ5」である。デスクトップのアイコン、または[スタート]→[すべてのプログラム]→[JUSTSYSTEM アプリケーション]→[ラベルマイティ5]から起動しよう。

 ステッカー魂が起動したら、好きなカテゴリを選ぶ。今回は「千社札」にしてみる。効果音とともに用紙の選択画面が表示されたら、「定型」の「A5」を選択。用紙は90度回転させて、横表示にして[OK]ボタンをクリック。編集画面が起動したら、[デザイン選択]タブから「隈取り」を選択。

 テキストの編集が可能なので、「腐っても鯛!」をダブルクリックし、文字設定画面で適当な文章に打ち変えてみる。フォントはそのまま生かしていこう。

 作成したデザインは念のため保存。ちなみに作成したデータは画像形式でも保存できる。対応形式はBMP、GIF、JPEG、JMG、FPX、PNG、PSD、TIFFだ。

 以上でデザインの制作工程終わり。ここではテンプレートを使ったが、真っ白な「テンプレートなし」を使えばいかようにでもデザインできる。


選択メニュー画面。カーソルで触ると効果音が響き、作る側の意欲を刺激する 用紙選択画面では、印刷する用紙のサイズを選んでいく

ここでは既存のデザインを使うので、一覧から好きなデザインを探し、クリック テキストを打ち直したり、色を変えたりして自由にカスタマイズ

印刷するのだ!

 さて。次はプリントだ。ステッカーはその用途上、屋外で雨風に晒される可能性が高いので、当然普通の紙ではムリ。しかし付属の「手作りステッカー」の場合、UVカット透明保護フィルムラベルで保護されるため、耐久性に優れているという。インクジェットプリンタ専用なのもありがたい。

 「ホワイトフィルムラベル」の「ノーカット白無地」を1枚取り出して、プリンタにセット。このとき気をつけたいのは用紙の向きだ。角が丸くカットされた部分が右上にくる面が印刷面。「手作りステッカー」のカバー用紙裏面に説明があるので間違えないように。角がカットされていないシートは「透明保護フィルムラベル」で、印刷したステッカーの上に貼るためのもの。印刷してはいけないので注意しよう。

 プリンタメーカーによって用紙の印字モードが異なるので、各自適切なモードでプリントが完了したら、全体に透明保護フィルムを貼り付けて完了。ここでも1つの難関が。空気を入れないように慎重に透明保護フィルム扱うべし。そうしないと筆者のステッカーのようにゆがんでしまうからだ……。

 透明保護フィルムを貼ったら、最後にはさみで切り抜いてできあがり!


「ホワイトフィルムラベル」に印刷したところ、お約束のように印刷面を間違えた筆者。悲しかった。こうならないように注意していただきたい。仕方がないので適当に乾かした後、インクをふき取り、改めて印刷面にプリントした。汚してしまった部分は、シール面を覆うフィルムなので、利用する際には破棄されるのだ

プリントしたステッカーの上に、UVカット透明保護フィルムラベルを貼る。定規を探すのが面倒だったので手で撫で付ければ大丈夫だろうと思ったが、気泡入りまくりで早くもゆがんでしまった。みなさんは指示通りちゃんと定規を当てるべし

完成……(汗)。よく読み、指示に従うことの重要性を痛感

せっかくなので貼ってみるのだ!

 車やバイクやボード類を持っていないのでどうしたら……仕方ないので、たまたまそこにあったからという理由で、PowerBookに協力していただいた。非常に微妙な仕上がりになってしまったのは、一重に印刷面の裏にプリントしてみたり、透明保護シートがまっすぐ貼れなかったからであり、決してステッカー魂のせいではない。いびつなステッカーになっても、それはそれで味わいがあって良いかもしれない。とにかく「ステッカーといえば駐車違反」と拒絶反応がでてしまいそうな人でも、楽しく遊べるソフトなのだ。


そばにあったPowerBookに貼り付けたところ。ゆがみっぷりが切ないが、これでオリジナルステッカーが完成したわけだ。ちなみにステッカー魂はWindows版のみ

 で、この「ステッカー魂」がブロードバンドとどう関わりがあるのかといえば! 「愉快なIPアドレスステッカーを作成できる」「愉快なワークグループ名ステッカーが作成できる」といった無限の可能性を秘めているのである。貴殿のルータがクールに、ハブがド派手にキマる日も近い!? ただしIDとパスワードはステッカーにしないほうが良い。念のため。


関連情報

URL
  製品情報
  http://www.justsystem.co.jp/label/sticker/
  ジャストシステム
  http://www.justsystem.co.jp/


(すずまり)
2005/10/05 11:05
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