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オリジナルの手書きフォントを手軽に作れる! 「まるで手書き」


まるで手書きしたようなフォントが簡単に生成できる「まるで手書き」登場!

「まるで手書き」のパッケージ。価格は1,980円
 書類を作成するにしても、何かをデザインするにしても、フォントの存在は大きい。どんなフォントを使うかでデザインのイメージが大きく変わるからだ。だからみな、個性的でクールなフォントを探そうとするし、自分で作成してしまう人もいる。しかし、自分でフォントを作成できるのはごく一部の人々で、一般的には既成の無料もしくは有料のフォントを求めることになる。

 その状況に新しい風を吹き込んだのがオリジナル手書きフォントを簡単に作成できるソースネクストの「まるで手書き」だ。なにせ原稿用紙にたった200字書くだけで、自分だけのフォントを作成できてしまうのだから、驚かざるを得ない。

 「まるで手書き」には3つのベースフォント(ARペン楷書体L/NSK白洲ペン楷書体/セイビ細楷書体)と、3つのフォント生成モード(自動生成モード/個別くせモード/手書き直接モード)が用意されている。これらにスキャナで取り込んだ手書き文字を組み合わせてフォントを作るわけだ。作成されるフォントはひらがな、全角カタカナ、全角英数、漢字-JIS第1・第2水準(6,355文字)、JIS非漢字(記号)の一部が対象。半角文字(1バイト)は、ベースフォントがそのまま使われる。

 動作環境と必要なものはPentium II 500MHz以上のWindowsパソコン(Windows XP/Me/2000/98)、300dpiでの取り込みが可能なTWAIN対応カラーイメージスキャナ(フラットベッド方式)、ボールペン、プリンタ、印刷用紙。ちなみに本ソフトは、イーストの「おれん字2」をベースに一部仕様変更したものだ。

 まず、「まるで手書き」をパソコンにインストール。インストール後は手順に従って、専用の「原稿用紙」と「原稿見本」を印刷。印刷した見本に従って原稿用紙に200字書き込む。200文字は指定のサンプルと同じ文章を複写していくのだが、もし途中で間違えたらその部分だけ黒く塗りつぶし、くせとして認識されないようにする。修正テープなどで修正してから、書き直しても良い。また、パッケージには原稿用紙も1枚付属しているので、初回はそれを使っても良いだろう。

 手書きした原稿は、「まるで手書き」からカラースキャナで読み取り、「くせ」を解析する。ちなみに別途読み取ったデータを画像として取り込むことも可能だ。そして基本となるベースフォントの中から1つを選択したら、生成モードを決定し、選択したベースフォントに希望の反映度で「くせ」を反映させてフォント完成-というのが大まかな流れだ。生成されるのはTrueTypeフォントで、すぐにパソコンで使用可能。ただし、再配布はできないので注意しよう。

 原稿見本はデフォルトで3タイプ用意されており、通常はこの中から好きなものを選べば良い。また、「オプション原稿テキスト」として、「ひらがな・カタカナセット」「全角英数字セット」「常用漢字セット」も追加できる。どうしても既存の見本では物足りないという場合は、オリジナル原稿を作成することも可能で、保存したオリジナル原稿は原稿見本から印刷できるようになる。


「オプション原稿テキスト」追加画面。「まるで手書き」の[トップ画面]→[オプション]→[オプション原稿テキスト]で、追加したい項目にチェックしよう。これで原稿見本を指定する際に選べるようになる オリジナル原稿を使いたいときは「まるで手書き」の[トップ画面]→[オプション]→[原稿テキストファイル]を選択し、200文字以内の文章を作成、保存すれば良い

フォント生成に重要な3つのモードを理解しよう

 解析した「くせ」からフォントを生成するために重要な3つのモードは以下の通り。


フォント生成時には好みのモードを選択するのだ
・自動生成モード
 スキャナで取り込んだ200文字から自分の「くせ」を平均化し、ベースフォントすべてにその「平均化したくせ」を付加してフォントを生成するモード。オリジナル原稿テキストでも構わないが、その場合は記号などが少なく、ひらがな、漢字がバランスよく含まれた150字以上の原稿が必要になる。

・個別くせモード
 スキャナで取り込んだ200文字から「文字別のくせ」を読み取り、ベースフォントの同じ文字に反映。手書き原稿にない文字には、自動生成モードと同じく「平均化したくせ」を反映してフォントを生成する。オリジナル原稿テキストの利用も可能だが、このモードでは、できるだけ見本の標準原稿通りが望ましいようだ。

・手書き直接モード
 スキャナで取り込んだ手書き原稿の文字をそのままベースフォントに“置き換える”ため、最もリアルな手書きフォントが生成できるモード。該当しない文字については自動生成モードと同じく、全体を「平均化したくせ」が反映される。こちらも個別くせモードと同様に見本の標準原稿通りが望ましいとされている。

 3モードのうち、もっとも「平均化したくせ」が満遍なく反映されて簡単なのは「自動生成モード」だが、「個別くせモード」と「手書き直接モード」で作成しておくと、くせの追加が可能になる。初回作成時に使用したものとは違う原稿見本で手書きし、ベースフォントに作成した手書きフォントを指定すれば、新しい文字のくせや、手書き文字を追加することができるのだ。

 なお、すでに作成したフォントに文字を追加したい場合、生成モードは初回作成したものから変更することはできないので注意して欲しい。


あこがれの手書きフォント作成に挑戦

 それでは、いよいよ手書きフォントを作成してみよう。


「まるで手書き」を起動し、[トップ画面]でグループ名を入力したら[次へ]をクリック [原稿用紙の準備]ボタンをクリックし、原稿テキスト名を選択。印刷枚数を入力(通常は1枚ずつ)したら、[印刷開始]をクリック

印刷が終了したら、原稿見本の通りに原稿テキストを“書く”。普段キーボードばかり使っていると字を書きにくいと感じてしまうから困る! 原稿テキストを書き終えたらスキャナに原稿用紙をセットし、スキャン開始! 読み取りが完了したら、[次へ]をクリック 読み取った手書き文字からくせ情報の抽出を行なう。ベースフォントはお好みで選択

生成モードを指定し、「くせ」情報の反映度を設定。[変異情報]や[大きさ情報]のスライダーを動かすと、リアルタイムでサンプルが変形する。[原稿テキスト確認用]ボックスに任意のテキストを入力して、調べたい文字を確認することも可能だ。好みの反映度にしたら[次へ]をクリック

[新書体名]ボックスに生成する手書き風フォントの名称を入力し、[フォント生成]ボタンをクリック。フォント名には「」や「/」などといった記号は使えない。また、1度作成したフォント名も使えないので注意(生成時にエラーになるだけで上書きされたりはしない)。

ちなみにフォント生成にはパソコンの性能によっては数分~数十分といった時間がかかる。進行状況を見つめながら終了まで待とう。そして完了のダイアログボックスが表示されたら[次へ]をクリック

フォントの確認画面でベースフォントと生成された手書き風フォントを比較。できあがったフォントを見て、軽くショックを受けたり受けなかったり!?

フォント生成に失敗、または気に入らなかったら、[トップ画面]→[オプション]→[手書きフォント削除]で消せば良い。メモリに十分な空きがないと、まれに生成に失敗することもある

3つのモードで作り比べ!

Wordからも選択可能に
 1枚の原稿用紙から3つのモードでフォントを作成し、Wordで文章にしてみた。違いがわかるだろうか? また、Webデザインの現場でよく使われているMacromedia Fireworks 8でも試してみたところ、問題なく利用可能なことが証明された。いずれも生成直後から利用可能なのだ。

 字が汚いから、くせ字がひどいからとあえてパソコンで手紙や書類を作る人も多いはずだ。しかし、時代は変わってきたらしい。あえて自分のくせをフォントに反映させてしまおうというのだから! 限りなく自分の字に近いフォントを使って手紙を作成すれば、画一的なフォントとは一味違った味わいを出せるだろう。

 また、自分の手書き原稿だけでなく、かわいい文字を書く友達、きれいな字を書く友達と「くせ」のある原稿データを交換、インポートすることでさらにバリエーションが増やせるだろう。もしかすると、これからは200字原稿用紙の読み取りデータ交換がトレンドになるかも!? ただし悪用しないようにね!


上から順に、自動生成モード、個別くせモード、手書き直接モードのテキスト例。くせの反映度が違うのが確認できる。今回ベースフォントには「ALペン楷書体L」を適用し、反映度は標準のままで生成した Webデザインの現場でよく使われているMacromedia Fireworks 8で使用してみた。筆者の環境では問題なく使用できた。また、アウトライン変換やフィルタの適応も可能だ

関連情報

URL
  製品情報
  http://www.sourcenext.com/products/tegaki/
  ソースネクスト
  http://www.sourcenext.com/


(すずまり)
2005/11/02 10:55
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