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USB OTGに対応したイーカイのストレージユニット「iMAGEtank」
iMAGEtankの直販サイト価格は40GBモデルが24,800円、80GBモデルが32,800円。HDD非搭載モデルは16,800円。本体サイズは85.5×32×133.5mm(幅×奥行×高)とコンパクトボディ
イーカイの「iMAGEtank GS824」は、基本的にはUSBマスストレージクラスに対応したHDDユニットである。しかし、単なるパソコン周辺機器ではない。SDカード、MMC、コンパクトフラッシュ、マイクロドライブ、メモリースティック、メモリースティックPRO、スマートメディアのそれぞれに対応したスロットを備え、パソコンとはUSB 2.0で接続が可能。しかも単体でUSB機器をコントロールできるという「USB OTG」に対応した多目的デバイスに仕上げられているのだ。
データの転送、保存、消去というポータブルストレージの基本機能をしっかり押さえた上で、カードリーダライター、USBホスト、パソコン用外付けHDDとしてマルチに活用できる。デジタルカメラやビデオカメラ、またMP3プレーヤーやボイスレコーダーと組み合わせ、大量のデータを一括管理したいというユーザーにぴったりのアイテムといえるだろう。
ボディデザインは、ネイビーブルーをベースにメタリックブルーのフロントパネルをあしらった近未来風。レーシングカーをイメージしたというだけあって、写真を見るとシャープな印象だ。しかし、実物は意外に落ち着いた雰囲気で安っぽさはない。アタッシュケースの中でデジタルカメラやビジネスツール類と同居させても違和感はないだろう。ボディ中程に浅いくびれが設けられているので手で握り込みやすく、約290gと持ち歩いても負担にならない重量だ。
フロントパネル上部にはモノクロのドットマトリクス式液晶ディスプレイが配置されている。ブルーのELバックライト付きだ。バッテリー駆動時の電力消費を考えてか、光量は少なめなので明るい場所では目立たないが、暗い場所での使用に支障はない。ディスプレイの下には4方向ボタン。その回りをパワー、ファンクション、エスケープ、エンターと4つのボタンが取り囲んでいる。
ボディ上面にはパソコンへ接続するためのUSB 2.0ポートと、他のUSB機器を接続するUSB OTGポート。底面には5種類のフラッシュメモリに対応するマルチカードスロットがある。こちらは携帯電話のような片側を固定したラバー製の保護カバー付きだ。内蔵バッテリーはリチウムイオンタイプを採用。1回の充電で連続80分程度の使用可能となっている。
パッケージには本体のほか、マグネットロックとベルトループが付いた本格的なキャリングケース、ACアダプタ、USBケーブル、USBアダプタが付属する。詳細な取扱説明書はPDFファイルとしてパソコン用ドライバ類と一緒に付属のCD-ROMに収められており、製本されたマニュアルは用意されていない。クイックスタート用のリーフレットが1枚添えられているのみだ。
本体上面にはACアダプタ用ジャックのほか、USBマスストレージクラス対応機器を直結するOTGポートとパソコン接続用USB 2.0ポートが並ぶ。どちらもミニBタイプだ
底面カバーを開けるとカードスロットが現れる。上段はSDカードやメモリースティックに対応する5in1スロット、下段がコンパクトフラッシュとマイクロドライブ用
データ転送元と転送先それぞれを個別に指定するのではなく、あらかじめ用意された組み合わせの中から選ぶ方式。4方向ボタンで素早い操作が可能だ
内蔵HDD内のデータだけでなく、メモリカードやOTGで接続したUSB機器内のデータをフォルダ単位、ファイル単位で削除できる
使い方は非常に簡単だ。CD-ROM内のマニュアルを読まずとも、クイックスタート用リーフレットに一通り目を通すだけで十分こと足りてしまうだろう。メモリカードやケーブルをセットして電源を入れ、4方向ボタンでモードを選択後、エンターボタンを押す。基本的な操作は、たったこれだけである。
メモリカードなどからiMAGEtankへ転送されたデータは、自動的に作成されるフォルダ内に丸ごと保存される。このときもユーザーがフォルダ名を入力するといった手間はかからない。転送元デバイスを識別するためのアルファベットとコピーした順序を表す数字を組み合わせた名前が自動的に付与されるのだ。後々のファイル管理を考えると少々不利だが、必要ならパソコンに接続し、外付けHDDとして扱えばエクスプローラなどから内容を一覧できるので不自由を感じることはないだろう。
iMAGEtankの大きな特徴として、「USB OTG(On-The-Go)」用のポートを搭載している点が挙げられる。パソコンを介さず、USB機器を直接接続してデータを転送できるという機能だ。従来のポータブルストレージはメモリカードスロットからデータを受け取るといった使用法が主流で、USBを利用するにはパソコンを利用するしかなかった。ところがUSB OTGに対応したiMAGEtankはUSB機器であると同時に、他のUSB機器をコントロールするホストにもなれるのである。
目新しい機能だからといって使い方が複雑なわけではない。本体上面のUSB OTGポートにUSB機器を接続するだけだ。転送速度は最大12MbpsとUSB 1.1のレベルなので、極端に大きなデータを扱うには不向きかもしれない。しかし、デジタルカメラなどをUSBケーブルで直結することができるし、USBフラッシュメモリやCD/DVDドライブ、あるいはHDDなどからでも、パソコンを仲介させずに直接データをやりとりすることができるため、利用価値は非常に高いのではないだろうか。
iMAGEtankを使っていて感じるのは良い意味でのアバウトさだ。データを受け取って保存し、別の機器へ送り出して消去するという基本機能は充実しているものの、ファイル管理といったポータブルストレージでは重要度の低い付加機能は、あくまでオマケ的に扱われているように思えるのだ。結果、リーフレット1枚で把握できるほどシンプルでわかりやすい操作を実現している。
筆者は試用期間中、デジタルカメラと一緒に持ち歩いてみたが、普段ならあっという間に埋まってしまう比較的小容量のメモリカードでも安心して使うことができた。なにしろ内容を一気に掃き出してクリアするという作業が、ほんの数回ボタンを押すだけで済んでしまうのである。カメラの小さなディスプレイで不要な画像を探し出し、1つずつ消去して空きスペースを作るという面倒とは無縁だ。しかも数十秒ほど放置すると省電力機能が働いて自動的に電源が切れるため、メモリカードを差し込んでコピーを開始したら、そのまま放置しておくといったモノグサな使い方も可能なのだ。
今まではデジタルカメラを買い替えるたび、その画素数に応じた容量の新しいメモリカードを買い揃えてきたが、iMAGEtankのようなポータブルフォトストレージがあれば、少々古いカードをそのまま使い続けても問題なさそうである。
なお、iMAGEtankには40GB HDD内蔵モデルと80GB HDD内蔵モデル以外にHDDを内蔵していないモデルがラインナップされている。これは、そのままでもUSB OTG機能を持ったマルチカードリーダライターとして機能するが、本来はユーザー自らが好みのHDDユニットを組み込むために用意されているようだ。作業方法はPDF版の取扱説明書に写真入りで記載されており、高度な知識は必要ない。対応しているのは100GBまでの2.5インチHDD。条件に合った手持ちのユニットがあればこのモデルを選ぶのも良さそうである。
USB OTGポートを利用してUSBフラッシュメモリから直接データを転送する。いちいちパソコンを起動する煩わしさがなく、快適そのものだ
パッケージには本体のほか、キャリングケース、CD-ROM、USBケーブル、USBアダプタなどが含まれる。ACアダプタは100Vから240Vまでの電源電圧に対応している
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URL
製品情報
http://e-kai.co.jp/HDD-multi-storage.htm
イーカイ
http://e-kai.co.jp/
(斉藤成樹)
2006/01/18 11:05
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