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Skypeと連携できる! スピーカフォン付き「EasyCall Desktop」


ロジクールの「EasyCall Desktop(CK-4000)」。直販サイトの価格は14,800円
 ロジクールの「EasyCall Desktop(CK-4000)」は、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウス、それにレシーバーユニットとマイク付きステレオヘッドセットの4点を組み合わせた商品だ。

 注目は「Skype(スカイプ)」をはじめとしたボイスチャットに対応したソフトに対応していること。キーボードには専用のボタンが設けられ、レシーバーユニットはスピーカーフォンを兼ねている。しかも、単なるマイクとスピーカーのユニットではなく、ロジクール独自のLightSoundテクノロジーを搭載。音の回り込みやハウリングとは無縁の高品質なハンズフリー通話を楽しむことができるという優れものだ。

 パッケージに含まれるアイテムは、すべてマットブラックとメタリックシルバーという落ち着いたカラーで統一。トータルコーディネートされたデザインと共通した操作性はセット商品ならではと言えるだろう。

 テンキーを備えたフルキーボードはパームレスト部が広く取られており、横480mm、縦195mm、重量約780gとかなりの大柄。しかし、角を丸めた滑らかなデザインのためか、それほどの圧迫感はない。パームレスト部を含めて、キー周辺はマットブラックのラバーで覆われている。柔らかな肌触りで、汗ばんだ手で操作しても滑りにくいし、ベタつきもない。色が色だけに汚れは目立ちやすいようだが、湿らせた布などで拭けばすぐにキレイになる。なかなか考えられた素材のようだ。

 キーピッチは19mm。ストロークは深く、しっとりとした手応えのあるタッチ。カチャカチャと音がするメカニカル式の軽さに慣れていると重く感じるかもしれないが、タッチタイピングにはこれくらいがちょうど良いようである。

 スペック表によれば、キー配列は107キー日本語レイアウトとなっている。標準的なWindows用の日本語109キーボードから右側のALTキーとWindowsキーを省き、アプリケーションキーをFNキーに置き替えたものだ。ほかにもINSERTキーがファンクションキーの横に移動し、かわりに使用頻度の高いDELETEキーが大きなサイズにかえられていたり、バッテリーチェックキーやスリープキーが追加されるといったいくつかのアレンジが加えられている。


テンキーを備えたフルキーボード。丸みを帯びた滑らかなデザインとパームレスト部の広さが特徴だ。サイズは480×195×25mm(幅×奥行×高) キー配列は標準的な日本語109キーにいくつかのアレンジを加えたもの。プログラマブルなホットキーやショートカットキーも装備している

右サイド部にはボイスチャットソフトのコントロールボタン。Skypeなどの起動、コミュニケーション状態の切り替え、通話、終話がワンタッチで行なえる
 キーボードの左右サイド部にもボタンが配置されている。左側はWindows Media PlayerなどのAV系ソフト、右側はSkypeなどのボイスチャットが可能なソフトをコントロールするためのものだ。また、ファンクションキーはプログラマブルなホットキーを兼ねており、FNキーとの組み合わせでアプリケーションの起動やコンタクトリストに登録された通話先の呼び出しがワンタッチで行なえる。

 さらにファンクションキーF8とF9の間にボリューム調整とミュート、ブラウザ、メーラー、検索機能の呼び出しに対応する6つのショートカットキーが配置されている。少々複雑そうだが、キーやボタンには各機能がひと目でわかるアイコンがプリントされているので、使いこなしに不安はない。


キーボード左サイド部にあるメディアコントロールボタン。アプリケーションの起動だけでなく、再生、停止、選曲、音量調整などが可能 キーボードの裏面。左右に1カ所ずつ折りたたみ式のスタンドが取り付けられており、必要に応じて角度をつけることができる

マウスは左右ボタンとホイールに前進、後退、ズーム等を加えた8ボタンと呼ばれるタイプ。全長122mm、重量94gと比較的大型だ

レシーバーとスピーカーホンの機能を1つにまとめたユニット。キーボードと同じくボイスチャットソフトのコントロールボタンがある
 マウスは手に馴染む左右非対称デザイン。トラッキングセンサーにはレーザーを採用している。ガラスのような透明素材や鏡などの反射素材を除けば、どんな面の上でも正確に機能するのは大きな魅力だ。また不可視光なので、普通の光学マウスのように赤い光が漏れ出てくることもない。

 左右ボタンに加え、右側の親指と人差し指で操作する位置に前進、後退、ズームなど計5つのボタン。ホイールは左右チルト付きだ。左右ボタン以外はキーボードのホットキーと同様、ユーザーの好みに応じた機能を割り付けることができる。ボタン数は多いが窮屈さはなく、またクリック感がしっかりとしているので、かなりラフな取り扱いでも押し間違えることはない。ホイールを押し込んだときのストロークが浅いためか、チルトしたときの手ごたえと区別しづらいのが気になったが、これは新品特有の固さによるものだろう。

 スピーカーフォンを兼ねたレシーバーユニットはボディ上の大部分が目の細かいメッシュ布で覆われており、どことなくクルマのシートについているヘッドレストを思わせる。ロジクール独自のLightSoundテクノロジーを搭載しており、聞き苦しいエコーやハウリングのない自然なハンズフリー通話を可能にしているのが大きな特徴だ。

 音質は意外なほど良い。小さなスピーカーで大音量を出しているような不自然さはなく、かといって電話機のスピーカーのような耳につく騒々しさもない。高音域から低音域まで過不足のない素直な音なのだ。これならFMラジオ並みといわれるSkypeの高音質を十分に堪能できるだろう。モノラルという点に目をつぶれば、汎用の外部スピーカーとして常用するのも良い。PodcastingやWebラジオ番組を聴くのにぴったりである。

 前面にはキーボードの右サイド部と同様、通話と終話、音量調整、ミュートといったボイスチャットソフトのコントロール用ボタンが1列に並ぶ。横の奥まった位置には付属のヘッドセットを接続する外部マイクと外部スピーカー用の端子。ネックバンド型のヘッドフォンとフレキシブルマイクを組み合わせたタイプのヘッドセットは非常に軽量で、長時間使用しても首や肩に負担がかからない。プライバシーを確保したい場合や周囲が気になるときなど、必要に応じて利用すると良いだろう。


横に外部マイクと外部スピーカー接続用の端子。標準的なミニピンジャックなので付属ヘッドセット以外の機器も利用可能だ 付属のヘッドセットはネックバックと呼ばれるタイプ。約50gと非常に軽量で、長時間使用しても首や肩が疲れるようなことはない

 キーボードとマウス、レシーバーユニット間のワイヤレス通信は微弱な電波を利用しているようだ。有効距離は1m程度とのことだが、障害物のない見通しが良い場所なら3m前後まで届くようである。キーボードは単3形アルカリ乾電池2本で約15カ月、マウスも同じく単3形アルカリ乾電池2本で約6カ月動作する。レシーバーユニットの電源はパソコンのUSBポートから供給されるので、電池やACアダプタは不要だ。OSはWindows XPに加え、Windows Vista対応も謳う。各ホットキーに割り付ける機能の変更や詳細な設定を行なうコントロールソフト「SetPoint 3.1e」が付属している。


付属のコントロールソフト「SetPoint 3.1e」で、各キーに割り当てる機能を自由に変更できる マウスのボタンもキーボードと同様にカスタマイズ可能。ほかにポインタの移動速度やスクロール量などを調整することができる 「SetPoint 3.1e」ではボイスチャットソフトと連携した機能が設定できるだけでなく、ダウンロードやインストールまでサポートされている

関連情報

URL
  製品情報
  http://www.logicool.co.jp/index.cfm/products/details/JP/JA,CRID=2162,CONTENTID=12129
  ロジクール
  http://www.logicool.co.jp/

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(斉藤成樹)
2006/11/01 11:00
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