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録画もできるコンパクトサイズのワンセグチューナー「ちょいテレ」
バッファローの「ちょいテレ」。ロッドアンテナがなければUSBフラッシュメモリと見分けがつかない。標準価格は12,075円で、Windows XP SP2以降/2000 4以降に対応する
ワンセグといえば、真っ先にケータイを思い浮かべる方も多いのではないだろうか。各社から続々とワンセグ機能付きの携帯電話が発売され、一気に普及した感がある。しかし、ワンセグはケータイだけのものではない。移動機器用とは言え、クリアな映像を手軽に楽しめる地上波デジタル放送の1種。優れたAV機能を持つパソコンで活用しない手はないのである。
今回紹介するバッファローの「ちょいテレ(DH-ONE/U2)」は、とてもコンパクトでスマートなワンセグテレビチューナーだ。USBポートに差し込むだけで、ノートでもデスクトップでも、今使っているパソコンがそのままワンセグテレビに早変わりしてしまうという注目のアイテムなのである。
18×12.6×58.6mm(幅×奥行×高)という非常にコンパクトなボディは、先端が膨らんだスティック状。横にアンテナ端子が付いていなければUSBフラッシュメモリと見分けがつかないだろう。この端子に装着するロッドアンテナもボディに見合った爪楊枝ほどのミニサイズだ。重量は本体とアンテナを合わせても12gほどしかなく、持ち歩くときの負担はほとんどゼロである。
本体、USB端子キャップ、ロッドアンテナは、ほのかな虹色の光沢のあるパールホワイトで統一されている。動作時に光るインジケータは鮮やかなブルーで、かなりの光量がある。電源はパソコン側のポートから供給するUSBバスパワー方式。0.45Wという低消費電力を実現しており、ノートパソコンのバッテリー残量を気にすることなく長時間の視聴が楽しめそうだ。
キャップを取り外し、パソコンのUSBポートに差し込むだけで動作する。メーカーロゴ右の黒っぽく細長い部分はインジケーターランプだ
自由に方向を変えられる着脱式のロッドアンテナは長さ6cm、直径4mmほど。先端部をつまんで引き出すと14cm程度まで伸びる
付属のTV視聴/録画アプリケーション「PCastTV for ワンセグ」。左側がメインウィンドウ、右側がサブウィンドウ
ちょいテレには、本体で受信した映像を視聴するための「PCastTV for ワンセグ」が付属している。メインウィンドウとサブウィンドウの2画面で構成された専用アプリケーションだ。メインウィンドウには受信した映像や字幕を表示するスペースと設定パネル、それにビデオの録画再生、クリップ、音量調整などが可能なプレーヤー操作パネルがある。
一方、サブウィンドウには4つのタブが設けられていて、受信チャンネルと放送番組の一覧表示、番組表、録画済み番組のリスト、録画予約といった機能が用意されている。ディスプレイ上に2つのウィンドウを並べて表示すると、かなりのスペースを占有してしまいそうだが、サブウィンドウはワンタッチで表示、非表示を切り替えられるし、ウィンドウ外周のフレームと映像や字幕だけを表示するように設定できる。
マウスで映像表示部の中央から左寄りをポイントしてホイールを回せばボリューム調整、右寄りをポイントして回せば受信チャンネル変更、また右ボタンクリックでコンテキストメニューがポップアップし、各種の設定が可能。さらにフレーム内をダブルクリックすることでウィンドウ内表示と全画面表示が切り替えられるというように、ポインティングデバイスを利用したショートカット的な操作に対応しているのが大きな特徴だ。
映像と字幕だけの表示にしてしまうと視聴中のチャンネルを確認できなくなるのが残念だったが、必要に応じて素早く表示スタイルを変えられる柔軟性は他のアプリケーションと平行して使うときに威力を発揮するだろう。
メインウィンドウには映像や字幕、サブウィンドウにはチャンネルやEPGで取得した番組表などが表示される
映像のサイズは自由に変更可能。メインウィンドウ下部のパネルやサブウィンドウもワンタッチで表示と非表示を切り替えられる
録画予約は番組表からワンタッチで行なえるほか、日時とチャンネルを指定するマニュアル設定も可能
ちょいテレは録画再生機能にも対応しており、その操作も非常に簡単だ。例えば、今見ている番組を残しておきたくなったらプレーヤー操作部に用意されている「録画/停止」ボタンをクリックする。もう1度ボタンをクリックすると録画終了。自動的に番組のタイトルと日時を組み合わせた名称のデータファイルが、あらかじめ指定しておいたフォルダに保存される。再生はサブウィンドウのビデオタブに表示されるリストからデータを選ぶだけで良い。
パソコンの電源と連動させる必要はあるが、日時とチャンネルを指定した予約録画にも対応している。EPGやiEPGを利用できるので、こちらも操作は非常に簡単。サブウィンドウに番組表されていれば、マウス右クリックでポップアップするコンテキストメニューから選ぶだけである。また「
reserMail
」を利用すれば、携帯端末や外出先のパソコンからインターネットを介して遠隔予約することまで可能だ。
録画時間はHDDの容量による。筆者の環境で試してみたところ、約1時間の映像を記録したデータファイルのサイズは200MB程度だったので、2時間から3時間の番組でも1GBの空きがあれば問題はないだろう。
ただ、再生には条件がある。録画したときと同じパソコンに同じちょいテレをセットしておかなければならないのだ。データファイルそのものは外部ストレージなどにバックアップできるようだが、外出先などで録画を見たい場合はちょいテレ本体を忘れないよう注意が必要だ。
なお、ビデオ録画のほか、受信中の映像をBMP形式やJPG形式の画像データとして保存するクリップ機能もある。こちらは広く利用されている画像データ形式のファイルなので、一般の画像ビューワーやブラウザなどで表示可能だ。
設定画面では録画データと静止画データの保存先フォルダ、iEPGのサイトアドレスを選択できる
地域ごとに異なるチャンネル設定は5つまで保存可能。左のチェックボックスで必要なチャンネルだけの表示が可能だ
ケーブル接続式の高感度外部アンテナは底部が磁石になっている。左下の吸盤台座を取り付ければ窓ガラスなどに固定することができる
本体に直接取り付けられているロッドアンテナはコンパクトな上、デザインや形状が本体とマッチしていて見栄えは良い。しかし、周囲の条件によっては十分な感度が得られない場合があるようである。筆者の部屋でも周辺に高層マンションが多いせいか、このロッドアンテナでは正常に電波を受信できなかったため、付属の高感度外部アンテナに差し替えて利用した。
このアンテナは平たいスティック状で全長14cmほど。ちょいテレ本体とは長さ3mのケーブルで接続する。全体が継ぎ目のない樹脂で覆われており、柔軟で耐久性が高そうである。スタンド部がマグネットになっているのでスチール製のキャビネットなどに固定できるほか、吸盤式の台座を取り付けて窓ガラスなどの滑らかな面に貼り付けても良い。このほか、製品には、USBキャップの紛失を防止する短いストラップとUSB延長ケーブルが付属している。
ワンセグは、もともとが携帯端末向けの地上波デジタル放送なので解像度は必ずしも高くない。ケータイの小さな画面では気にならないが、パソコンのディスプレイ上で大きく引き伸ばせば粗さが目立つのはやむを得ないだろう。しかし、解像度が低い分、パソコンのパフォーマンスに大きく影響することなくディスプレイの片隅に映し出しておけるし、例えばメールや文書を書きながらテレビ放送を眺めるなんていうこともできてしまうのである。
今回の試用期間中には連日スポーツの試合中継があったため、外出先でちょいテレを接続したノートパソコンを広げ、知人たちとテレビ観戦で盛り上がることがたびたびあった。こういった使い方をしてみると、多少画質が荒れようとも大きな画面で視聴できるメリットを痛感する。
確かに駅のホームで電車を待つ間に見られるというワンセグに対応したケータイの手軽さは魅力だが、ある程度腰を落ち着けて視聴するならパソコンとちょいテレの組み合わせのほうが向いているというのが正直な感想だ。ワンセグと言えばケータイというイメージが定着しつつあるが、だからといって見過ごしてしまうには、あまりにも惜しいアイテムである。
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URL
製品情報
http://buffalo.jp/products/catalog/multimedia/dh-one_u2/
バッファロー
http://buffalo.jp/
(斉藤成樹)
2006/11/15 11:02
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