USB AM/FM RADIOは、本体内にAM放送受信用に加え、FM放送受信用のアンテナも内蔵しているようである。一般的なラジオのように簡易アンテナを取り付けたりロッドアンテナを引き伸ばしたりする手間がかからないのだ。本体だけでは感度が不足する場合は外部アンテナを接続することもできる。付属のホイップアンテナは全長が約15cm。台座部がマグネットになっており、電波の入りやすい場所にしっかりと固定できる。
USB AM/FM RADIOのパッケージにはCD-ROMなどは付属しておらず、専用のソフトウェアはサンコーのダウンロードページから入手してインストールする。ファイル自体は約3.3MBほどなので、ブロードバンド環境ならば、問題なくダウンロードできるだろう。少々面倒にも思えるが、手間はCD-ROMからのインストールと大差ないし、ムダを省いてコストを抑えるという意味では有効な方法といえるのではないだろうか。
筆者としては番組予約時に、例えば情報番組は「標準」、音楽番組は「最高」というように音質を選べるようにして欲しかったところだが、実用上の不便はなさそうだ。保存されるのはWindows Media Playerなどで再生できる一般的な形式の音声データファイルである。とりあえず高音質で録音しておき、あとからコンバートソフトなどでファイル形式を変更したりビットレートを落とすといった方法を使えばストレージ容量を圧迫する心配はないだろう。
USB AM/FM RADIOでは、ケーブルの長さに余裕を持たせ、パソコンから遠ざけるという単純だが効果的な方法でノイズを防いでいるというわけである。参考までに、筆者の環境では30cmほど離せば雑音は気にならないレベル、1m程度離してしまえば影響はなくなるように思えた。ラジオの性能をフルに発揮させるには、パソコンだけでなく、ACアダプタや蛍光灯など、ノイズを出しやすい電気製品からも離れた場所に設置すると良いだろう。