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冷却ファン搭載で寝ころんだまま使える! 「ゴロ寝deスクCOOL」
ゴロ寝deスクCOOL。頑丈なアルミ製のボディに大型の冷却ファンを2台装備したノートパソコン用ミニデスク。直販価格は8,980円
今回紹介するのは2本の脚に3つの関節を備え、角度を自由自在に変えられるサンコーのパソコン用ミニデスク「ゴロ寝deスクCOOL」だ。「ゴロ寝deスク」という製品名からもわかる通り、寝転がったままでノートパソコンを使ってしまおうという、お気楽系、リラクゼーション系アイテムである。
しかも、ゴロ寝deスクCOOLはパソコンのUSBバスパワーで駆動する冷却ファンを備えた本格仕様。暑さの厳しい時期にもうってつけの、ヒトにもパソコンにも優しい製品である。
ゴロ寝deスクCOOLの耐荷重は12kg。頑丈なわりに本体の重さは1.3kgと軽量なのが特徴だ。天板は真っ平らなボードではなく、一辺が折り曲げられ、斜めにセットしたときにパソコンが滑り落ちないようにするストッパーとなっている。広さは縦27cm、横42cmほど。A4サイズの大型ノートパソコンでも余裕で対応できるし、B5サイズなら横にマウスパッドや小さな周辺機器など置くスペースが確保できるだろう。
天板の端、手前側に2本の脚が取り付けられている。この脚には左右それぞれ3カ所、自由に折り曲げられる関節があり、寝転がったままパソコンを操作しやすい位置と角度に固定することができるのである。角度の調整はワンタッチ。関節部の横にある丸いボタンを押し込むと内部にあるギアのロックが外れる。適切な角度に調整した後、ボタンを放すと再びロックされるというシステムだ。
Let'snote W5を設置したところ。両脚間の幅は45cmなので、事前に自分の足が収まるかチェックした方が良いだろう
LOOX Uを設置したところ。LOOX Uとの利用には幾分スペースが余る
気温が高いときなど、脚を折りたたんだままデスクの上に載せ、ノートパソコン用の台として使うだけでも冷却効果が期待できそうだ
脚を完全に折りたたむと、全体が厚さ数cmのフラットなプレート状になるので収納には苦労しない。使わないときはクローゼットのデッドスペース、あるいはベッドやソファの下などに押し込んでおけば良いし、壁に立てかけておいても邪魔にはならない。
材質は軽量で強度の高いアルミ。わずかに黄色味を帯びたメタリックグレー色で、いかにも耐久性が高そうな手触りからすると、塗装などではなく陽極酸化といった処理が施されているのではないだろうか。
ご存じの通り、アルミはプラスチックや木材に比べると熱を伝えやすい材質だ。つまり、パソコンのボディから熱を奪い取り、空気中に発散させる放熱板としての役割が果たせるということである。しかし、デスクの場合はCPUのヒートシンクのように熱を発する部分に密着しているわけではなく、ボディの外装パネルやゴム足などが間にあるため、十分な効果を発揮できないことがある。
そこで、ゴロ寝deスクCOOLはファンを取り付けるという大胆な方法を採用した。それも天板の真ん中にタワー型パソコンのケースに取り付けるような、直径8cmほどもある大型が2台並んでいるのだ。このファンでノートパソコンの底面に向けて強制的に空気を送り込むのである。効果は絶大だ。ファンを回したときと回さないときとではパソコン周辺の温度にハッキリわかるほどの違いがある。
ファンの動作音は普通のデスクトップパソコンと同じ程度だろう。近くで聞けば風切り音が多少気にはなるが、耳障りなレベルではない。電源は付属ケーブルをパソコンのUSBポートに接続し、バスパワーを利用する。天板の裏、手前側にスイッチがあるが、パソコンの電源やスリープ、サスペンドと連動するのでオンオフの手間はかからない。
ノートパソコンを置くデスクに、わざわざファンを取り付ける必要があるのかと思われるかも知れないが、タワー型やデスクトップ型を考えてみていただきたい。容積に余裕がある大きなボディに数台の冷却ファンや水冷システムを備えたモデルまであるのだ。
これに対して、ノートパソコンは内部に隙間なく部品が詰め込まれている上、ファンレス、あるいは小さなファンが付いているだけの場合が多いのである。もちろん、普通の製品であれば十分な熱対策は取られているはずではあるが、精密機器は動作温度が高くなるほど故障率も上がると言われている。できるだけ温度を低く抑える方がパソコンにとっては好ましいのだ。
厚みのあるアルミ製の天板には多数の通気口が設けられている。8cm径の大型ファンが2台並ぶ光景は迫力ものだ
ファンの消費電力は明記されていなかったが、一般的な品なら1台1W程度と考えられる。他のUSB機器と併用するときは注意が必要だ
ファンのスイッチは手前側に設けられている
実際にゴロ寝deスクCOOLを使ってみると、文字通りのゴロ寝というよりは、座椅子などの背もたれ、あるいは厚手のクッションで背中を支えるようにし、少々上体を起こした方が心地良いようである。この状態でもパソコン全体を手前に向けて傾けられるので、キーボードやタッチパッドは扱いやすい。完全に寝そべってしまうのなら、手元にマウスを置いて床面で動かすか、あるいは同社のゴロ寝deマウス(
製品URL
)といった専用(?)ポインティングデバイスを使うという手もある。
ゴロ寝deスクCOOLは、脚を垂直に伸ばし、コの字形にすると高さ約48cm。ソファなどの横に置くのにちょうど良い高さではあるが、サイドテーブルとしては今ひとつ安定性に欠ける。上にある程度重量のあるノートパソコンを載せ、斜めに傾けて固定することを想定して設計されているからだろう。脚を折り曲げてΣ形にすればバランスは良くなるが、天板には通気口と電動ファンがあるので、水分をこぼしたりするのは避けたい。本や雑誌などを載せるのならともかく、飲み物が入ったカップなどは置かないようにした方が無難だろう。
ちょっと残念だったのは脚の角度調整が意外に面倒だという点。自由自在に折り曲げられる関節が計6カ所もあるため、バランスが良く、また寝転がったままでも扱いやすい角度に調整するのに手間取ってしまったのである。角度が一度決まったら、次回は素早くセットできるようテープなどを貼り付けてマーキングしておくことをお勧めしたい。
もう1つ、かなりメタボリック傾向の強い筆者としては、両脚間の幅が45cmほどなのが気になってしまった。両脚が一番ボリュームのあるウエストから腰回りのあたりをまたぐ形になるため、なんとなく窮屈さを感じるのである。寝転がってばかりいないで、少しは運動でもすれば解決する問題ではあるのだが(汗)。
計6カ所の関節は7.5度単位で細かく角度を調整できる。横にあるボタンを押し込むとロック解除、放すと再びロックされる
角度調整は意外に難しい。慣れるまでは、両手を使って左右の角度を同時に調整した方が良さそうだ
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URL
製品情報
http://www.thanko.jp/gorocool/
サンコー
http://www.thanko.jp/
(斉藤成樹)
2007/09/26 11:09
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